ウクライナ人の7%がスターリンを「偉大な指導者」とみなす
キーウ国際社会学研究所が6月17日から23日にかけて実施した調査「ウクライナ人のスターリンへの態度のダイナミクス(1991〜2026年)」の結果を公開した。
調査者は、スターリンという人物への態度は社会における脱共産主義化の水準を特徴づける指標の1つだと指摘している。また、「研究所はしばしば異なる表現でスターリンへの態度に関する質問を行っている。2026年6月に、私たちは過去の調査で行った2つの設問を再度用いて、ウクライナ人のスターリンへの態度のダイナミクスを追跡できるようにした」と説明されている。
調査によれば、2026年6月時点で、スターリンが偉大な指導者であったという主張に対して、「どちらかといえば同意する」あるいは「完全に同意する」と答えたウクライナの回答者は7%であり、「どちらかといえば同意しない」あるいは「完全に同意しない」と答えたのは62%だった。研究所は、「31%はこの問題について明確な立場を持っていない(そのうち21%は『部分的に同意し、部分的に同意しない』と答え、8%は決められず、2%は回答を拒否した)。比較として、2023年にはスターリンを偉大な指導者だとみなしていた人は9%、そうではないと考えていた人は72%、明確でない立場をとっていた人は19%であった」と伝えた。

また研究所は、1991年のウクライナの独立宣言後、スターリンを偉大な指導者とみなす人の割合は当初は上昇し、1991年の27%から2002年には39%になったと喚起している。そしてその後、この数字は徐々に低下し始め、過去数年でさらに急落したという。具体的には、2019年には26%、2021年には16%、2023年には9%、そして今年2026年には7%となったとある。

また、回答者には「あなた個人は全体としてスターリンにどのような態度を持ってるか?」という質問も行われた。調査によると、今回の調査の回答者の3%がスターリンに好意的な態度を持ち、27%が無関心、57%が否定的な態度を回答した。さらに2%はスターリンが誰か知らないと回答し、10%は決められず、1%は回答を拒否。2023年の調査時には、好意的な態度が4%、無関心が26%、否定的な態度が61%であったという。

その他、研究所は、ウクライナ人とロシア人のスターリンへの個人的態度のダイナミクスにおける違いも同様に示唆的であると指摘している。「2012年にウクライナとロシアで人口のほぼ同じ割合がスターリンに好意的な態度を持っていたが、その後ウクライナでは全体としてソ連の独裁者への支持者が減少し、ロシアでは逆に同氏への好意が急速に高まり、現在では人口の過半数が好意的な態度を持っている。ロシアでは2012年から2021年の間に、スターリンを肯定的に捉える人の割合が28%から約60%まで増加した。ウクライナでは23%から3%に減少した」と伝えている。

パニオット同研究所所長は、ロシアのレバダ・センターのデータによると、2012年以降、ロシア国民の間の古今東西の最も偉大な人物のリストでスターリンは一貫して首位を占めていると伝えた。
今回の世論調査は、キーウ国際社会学研究所が2026年6月17から23日にかけて、独自イニシアティブでスターリンという人物への態度に関する質問を追加して実施したもの。ウクライナの全地域(ウクライナ政府管理地域)における携帯電話番号のランダムサンプルに基づく電話インタビューの手法により、1005名の回答者を対象に調査。調査時点でウクライナ政府の管理するウクライナ領内に居住していた成人のウクライナ市民(18歳以上)を対象に実施された。対象には、ウクライナ政権が一時的に管理できていない地域の住民は含まれず(ただし、被占領地域から移動した国内避難民は対象となっている)、また2022年2月24日以降に国外へ渡航した市民も対象となっていない。
理論的誤差は最大で±4.1%。また研究所は、戦争という条件下では上述の理論的誤差の他に、一定の体系的な偏差が加わるとしつつ、同時に、今回の調査はそれでも高い代表性が維持されており、世論の理想的な分析を可能にするものだとの見方を伝えている。
写真:AIによる生成