ウクライナの8月初旬からの穀物輸出量は59万トン、必要量の30%
ヴィソツィキー農業政策・食料相が記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヴィソツィキー氏は、「8月1日〜12日の輸出量については、59万トンは輸出できたが、これは必要量のほぼ30%である。現時点で、ロシアがウクライナの食料の国際市場へのアクセスを封鎖したことを考慮すると、国際市場を安定させるために供給可能であったはずの量のわずか30%の食料品しか届いていないということになる」と発言した。
その際同氏は、代替物流ルートを用いれば、ウクライナは潜在的にこの水準を50%まで引き上げることができるものの、オデーサ諸海洋港の封鎖が続く限り、それが上限となると指摘した。
同氏はまた、現在、ウクライナの農業輸出の約45%を鉄道輸送が占めており、さらに約45%をドナウ川の河川港を通じたルートが、約10%を車道輸送が占めていると伝えた。
同氏はさらに、ウクライナは、輸出及び国際食糧安全保障の維持のため、代替物流コストの費用の一部を補填してもらうことをパートナー諸国に提案していると述べた。
その際同氏は、モルドバ経由の鉄道ルートの輸送能力は現在50万〜80万トンと評価されているのに対し、ドナウ川ルートは水深低下によりフル稼働できていないが、将来的にはその輸送能力は月150万トンまで増加する可能性があると述べた。
同時に同氏は、輸出の制限は穀物保管施設が不足するリスクを生み出していると述べ、同省の試算では、トウモロコシの収穫のピークが見込まれる11月に、不足分は800万〜1100万トンに達する可能性があると指摘した。
そして同氏は、この問題を解決するため、ウクライナは国際援助を誘致しているとし、パートナーらが穀物の一時保管手段を確保するための約1000万ドルの資金調達をすでに確認しており、これにより200万〜250万トン分の保管施設を創出できるようになると述べた。
また、同省は世界銀行との間で、さらに600万トンの穀物用追加保管施設の確保を可能にする2500万ドルの追加調達の可能性について最終調整を行っているという。
その上で同氏は、「これらの資金を考慮すれば、危機的な状況を克服することができ、穀物用の一時保管手段を含め十分な体制が整うとみている」と総括した。