ウクライナ議会、汚職対策機関の独立性回復法案を採択

ウクライナ議会、汚職対策機関の独立性回復法案を採択

ウクルインフォルム
ウクライナ最高会議(国会)は31日、ゼレンシキー宇大統領が提出した汚職対策機関の独立性を回復する法案を本採択した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

最高会議議員331名が同法案(第13533)採択した(過半数は226)。

これに先立ち最高会議は22日、NABUとSAPの権限を縮小する法律を採択していた

同採択後、クリヴォノスNABU局長は、ゼレンシキー大統領に対して、同法が発効すれば「2つの独立機関、NABUとSAPは、事実上、完全に依存状態に置かれてしまう」ため、同法に署名しないように呼びかけていた

同日、ゼレンシキー大統領は、同法に署名した

キーウなどウクライナ各地では、連日最高会議が採択した汚職対策機関の権限縮小を定める法律に反対する市民が抗議集会を開催し、ゼレンシキー大統領に同法案への拒否権を発動するよう要求している

また、一部の最高会議議員は、同法の審査について憲法裁判所に申し立てをするために、議員の署名集めを行うと発表している

23日、NABUとSAPは、前日採択された両機関権限制限法により、両機関の独立が著しく制限されると表明していた

24日、ゼレンシキー大統領は、最高会議に両機関の権限を回復し、独立を確保する新しい法案第13533を提出。NABUとSAPは同日、ゼレンシキー大統領が提出した法案第13533は両機関の独立性のあらゆる保証を回復するものだと表明した

31日は、朝から最高会議近くの広場で、同法案採択を要求する市民が抗議集会を開催していた


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