ウクライナ国会議員の一部、汚職対策機関権限縮小法を憲法裁への提出を準備
ウクルインフォルム
ウクライナの最高会議(国会)議員は、最高会議で採択され、ゼレンシキー大統領が署名した汚職対策機関「国家汚職対策局(NABU)」と「特別汚職対策検察(SAP)」の権限縮小法の合憲審査のために憲法裁に提出する準備を始める。
ジェレズニャク最高会議野党会派「声党」議員がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ジェレズニャク氏は、今状況を是正するためにできる唯一のことは、憲法裁判所にその法律を提出することだけだと伝えた。
また同氏は、同法は採択時に非常に多くの議事規則を侵害しているとも指摘した。
同氏はそして、「準備と、憲法裁判所への憲法提出への署名集めを始める。45人の議員の署名が必要だが、しかし、思うに最高会議にはまだそれだけの人数は見つかると思う」と書き込んだ。
同時に同氏は、国際パートナーたちの反応が状況を変える可能性があると期待を述べつつ、「しかし、この点で重要なのは全てを元通りにするのは難しいだろう」とも発言した。
これに先立ち、最高会議は22日、NABUとSAPの権限を縮小する法律を採択していた。
同採択後、クリヴォノスNABU局長は、ゼレンシキー大統領に対して、同法が発効すれば「2つの独立機関、NABUとSAPは、事実上、完全に依存状態に置かれてしまう」ため、同法に署名しないように呼びかけていた。
同日、ゼレンシキー大統領は、同法に署名した。
同日、キーウ中心部では、最高会議が採択した汚職対策機関の権限縮小を定める法律に反対する市民が抗議集会を開催し、ゼレンシキー大統領に同法案への拒否権を発動するよう要求していた。