
仏独英ポーランド4国首脳、ロシアに30日間無条件停戦に同意するよう呼びかけ
ウクルインフォルム
マクロン仏大統領、メルツ独首相、スターマー英首相、トゥスク・ポーランド首相は、ロシアに対して、30日間の完全かつ無条件の停戦に同意するよう呼びかけ、またウクライナ支援を拡大することを明言した。
9日、英首相府広報室が4首脳の共同声明を掲載した。
声明には、「私たち、フランス、ドイツ、ポーランド、英国の首脳は、ロシアによる野蛮で違法な全面侵攻に立ち向かうウクライナへの連帯を示すため、キーウへ行く。私たちは、トランプ大統領による和平合意への呼びかけを支持し、ロシアに対して永続的な和平を実現する努力を妨げるのを止めるよう要請する。私たちは、米国とともに、ロシアに対し、公正かつ永続的な和平に向けた交渉の余地を作るため、完全かつ無条件の30日間の停戦に同意するよう要請する」と書かれている。
さらに4首脳は、「できる限り早く和平交渉を支援し、停戦の技術的実施について議論し、完全な和平合意の締結に向けた準備をする用意がある」と伝えた。
また、4者は、「流血は終わらなければならず、ロシアは違法な侵攻を止め、ウクライナは国際的に認められた国境内で、今後も安全で保護された主権ある国家として繁栄できるようになるべきだ。私たちはウクライナへの支援をさらに強化し続けます。ロシアが持続的な停戦に応じるまで、ロシアの戦争マシンに対する圧力を強化していく」と訴えた。
なお、10日、マクロン仏大統領、メルツ独首相、スターマー英首相、トゥスク英首相がウクライナ首都キーウに到着した。4首脳はすでに、ゼレンシキー宇大統領夫妻と共にキーウ中心部で戦死者の追悼を行っている。
ロシア首脳プーチンの報道官であるペスコフ氏は、ロシアは、戦場で「一定のダイナミズム」を目にしない限り、長期の停戦には同意しないとし、また停戦の前にはウクライナへの武器の供給が止められるべきだと発言している。