
ウクライナ国家警護隊、新たに軍団を2個創設
ピウネンコ国家警護隊司令官がインターファクス・ウクライナにコメントした。
ピウネンコ司令官は、「国家警護隊は軍団を2個創設した。それは、ウクライナ軍を一時的な軍人管理組織である作戦戦術集団と戦術グループから、軍団システムへと移行させる全体改革の一部である」と伝えた。
また、ピウネンコ氏は、「より効果的に課題を遂行するためには、軍団の指揮官は自らの部隊にとって直接のトップとなり、旅団の指揮官を知り、彼らも軍団の指揮官のことを知ることが不可欠である。また、自分の部隊の物事の状態、特徴、今ある戦力と兵器のことを知り、理解していないといけない」と発言した。
その上で同氏は、「つまり、軍団指揮官が、自身の指揮下にある部隊を活用して、前線で不可分の『統一戦線』として行動できるようにするためだ。それはしばしば、連携の確立における問題、基本的課題の1つであった。なぜなら、1つの旅団がある場所にいて、他の旅団は別の場所にいると、統率が非常に困難だからだ」と説明した。
記者から、新しい2個軍団の指揮官には誰が任命されたかと問われると、ピウネンコ氏は「レディス」と「コルネト」だと答えた。
その際同氏は、「私たちの旅団は、多くの経験を持っており、指揮官は経験豊富で、国家警護隊だけでなく、軍においても権威を持っている」と強調した。
その他同氏は、軍団システムは軍人の間のコミュニケーションを著しく改善させ、軍をさらに効率的にすると指摘した。また同氏は、改革は、ロシアとの戦争の経験、とりわけ迅速な作戦機動、敵の攻撃への強靭性、広大な領土を維持する能力、反撃遂行能力を考慮した上で行われていると述べた。
加えて同氏は、軍団システムだと、作戦計画に関する情報がより限定され、計画担当者だけが知ることになるため、漏洩の可能性が小さくなると指摘した。さらに同氏は、軍団システムはすでに戦闘圏で部分的にテストされており、とりわけドンバス地方で、拡大グループが断片化されたグループと比較してより優れた連携を示したと説明した。
また同氏は、国家警護隊において軍団を創設するという決定は、クリメンコ内務相とシルシキー軍総司令官によって支持され、全てのプロセスが彼らの同意を得たものだと指摘した。
なお、国家警護隊広報室によれば、第1軍団「アゾフ」隷下に入るのは以下の部隊:
第1大統領作戦旅団「ブレヴィー」
第12特命旅団「アゾフ」
第14作戦旅団「チェルヴォーナ・カリーナ」
第15作戦旅団「カラ=ダフ」
第20作戦旅団「リュバルト」
写真:国家警護隊