「ウクライナはロシアとの交渉への準備があるが、私たちの忍耐は無限ではない」=ウクライナ代表、国連安保理で発言
メリニク国連ウクライナ常駐代表が安全保障理事会の会合の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メリニク氏は、過去1か月間でウクライナは戦争の力関係を大幅に変化させたと指摘し、「ロシアの軍事ブロガーたちでさえ、モスクワはこの戦争に勝つことができないとオープンに認めている」と発言した。
また同氏は、プーチン氏が始めた戦争の悪影響が、ますますロシア自体に広がっているとし、「戦争のブーメランがロシアの領土へと戻り、ロシア人は初めてこの戦争の重苦しい空気を感じている」と指摘した。
同氏はさらに、ロシアの製油所の約40%が既に損傷しており、それらはもはやロシアの軍事機構を支えていないと主張した。
そして同氏は、最近の出来事によりロシアの防空の無能さが証明されたとし、「ここ数日は、モスクワの周囲に構築され、ロシア全土から移送されたシステムで強化された防空の盾でさえ、その軍事目標を保護することができないことを示した。そしてこれは始まりに過ぎない」と強調した。
同氏はその他、過去15か月間にわたり、ウクライナが国連安全保障理事会に対して、完全かつ無条件の停戦に関する決議を採択するよう繰り返し求めてきたが、「残念ながら、ウクライナの差し伸べた手は宙に浮いたままだ」と述べた。
加えて同氏は、ウクライナは国連憲章に従った公正かつ永続的な平和を達成するために、ロシアとの直接交渉への準備ができていると発言しつつ、同時に「しかし、私たちの忍耐は無限ではない」と訴えた。
そして同氏は、仮に安全保障理事会が今後も静観する姿勢を選ぶのであれば、ウクライナはその提案を見直す可能性がある、と警告した。その際同氏は、「ウクライナが提案を調整し、変更する可能性を排除できない。実際の前線ラインに沿った停戦は、既に大きな妥協だ」と主張した。
同時に同氏は、ロシアに対してウクライナの占領地から軍を撤退させるよう呼びかけた。同氏は、「あなた方が占領地を維持することは決してできない。決してだ。だから、手遅れになる前に、できるだけ早くウクライナから出て行くがいい」と発言した。
写真:メリニク国連ウクライナ常駐代表提供