特別法廷の設置は北朝鮮の責任追及も可能にする=ウクライナ特命大使
ウクルインフォルム
国際司法裁判所(ICJ)でウクライナを代表するコリネヴィチ特命大使は、ロシアの対ウクライナ侵略犯罪を扱うために設置に向けた諸国の取り組みが進む特別法廷について、その特別法廷は少なくともロシアと北朝鮮の首脳の侵略犯罪が管轄となると指摘した。
コリネヴィチ特命大使が27日にキーウ市内で開かれたディスカッションの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
コリネヴィチ氏は、「国際社会は、80年以上、その体制(編集注:北朝鮮)の責任を追及するメカニズムを一切見つけることができなかった」としつつ、「私たちの単一の犯罪(編集注:侵略犯罪)に対する法廷は、効果的なメカニズムとなり得るもので、その国の軍事・政治首脳陣に何らかの責任を負わせる唯一の試みとなる可能性がある」と発言した。
そして同氏は、公平な処罰、特に北朝鮮首脳陣の処罰のために、東アジア諸国に対して特別法廷設置に向けたウクライナの取り組みを支持するよう呼びかけた。
その他同氏は、ロシアの処罰に関しては、特別法廷自体が「時間的管轄の開始日」に関する決定を下すことになるとし、侵略犯罪の起点が「2014年であるべきか、2022年であるべきかは、法廷自身が決定することになる」と説明した。