「停戦だ」=ゼレンシキー宇大統領、プーチンとの交渉でウクライナが望む結果に言及
ゼレンシキー大統領が、記者からの、トルコでプーチンと交渉が成功した場合に、ウクライナが期待する文書ないし決定はどのようなものかとの質問に答える形で発言した。
ゼレンシキー氏は、現状では、ウクライナにとって停戦以外に必要な他の結果はあり得ないと説明した。また同氏は、停戦だけが戦争終結となるものだとも指摘した。
その際同氏は、「私は今、何なら私たちが満足するかということは話したくない。その話にはいずれ辿り着く。それはまだ先のことだ。それは、何より公正さの話だし、総じてこの戦争への見方の話であり、全てがどのように、何をもって終わるかという話だ。そのため、私は(今は)、そんなに遠く、深くは立ち入らない。ただし、私には、このプロセスについての完全な理解がある。そのため、私は、私たちは何らかの結果を示さねばならないと思っている」と発言した。
また同氏は、この交渉の結果はウクライナにとってのみ有益なのではないと指摘した。その際同氏は、「私は、それは私たちにのみ有益なのではないと思っている。私は、ロシアがこの戦争を終わらせたいとの願望を示さなかった場合、米国はいずれにせよ彼らが約束したことを実行すると思っている。(編集注:ロシアがその願望を)示すことができるのは、最初の一歩である、停戦によってのみだ」と強調した。
これに先立ち、米国のトランプ大統領は12日、イスタンブルで開催されるかもしれないゼレンシキー宇大統領とロシア首脳プーチン氏との会談に、自身も合流する可能性を検討していると発言していた。
また10日、ウクライナ、フランス、ドイツ、英国、ポーランドの5か国の首脳は、5月12日からの最低30日間の完全かつ無条件の停戦開始の支持を表明していた。
これに対して、ロシアの首脳プーチン氏は11日、5月15日から2022年時の「協議が中断したところ」でウクライナとの直接交渉をトルコで再開することを提案していた。
その後、ゼレンシキー大統領は11日、ロシアによる停戦を期待しているとしつつ、5月15日に自身はトルコにてロシアのプーチン氏を待つと発言していた。