ロシアが停戦提案に応じなければ、「有志連合」は制裁を強化する=トゥスク・ポーランド首相

ロシアが停戦提案に応じなければ、「有志連合」は制裁を強化する=トゥスク・ポーランド首相

ウクルインフォルム
ポーランドのトゥスク首相は、ロシアは即時かつ無条件の停戦提案を真剣に受け止めるべきであり、そのイニシアティブに対するどのような軽視も諸国の制裁の強化を招くであろうと発言した。

独仏英首脳と共にキーウを訪れたトゥスク首相が「有志連合」会合後のゼレンシキー宇大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

トゥスク氏は、「もしこの強力で例外的な無条件の停戦と、和平交渉の速やかな開始(の提案)が拒否され、相手側が偽りのゲームのみを続けるのであれば、私たちは制裁を強化し、全世界をウクライナの独立のために団結させる準備ができている。私たちは、誰も私たちの立場を軽視できないと考えている。しかし、もし誰かがその軽視を犯すならば、後悔することになるだろう。よって、今日私たちは慎重な楽観主義者だが、我々の仕事によってその楽観主義は確かなものとなる」と発言した。

また、同氏は、今日の会合は第二次世界大戦終了80周年を迎える日に行われたことが重要な意味を持つと指摘した。同氏はまた、ロシアによる対ウクライナ全面的侵攻が始まってから数時間以内に、ポーランドはウクライナ、ウクライナの人々、そしてゼレンシキー大統領を全面的に支持してきたと喚起した。そして同氏は、ポーランドとウクライナの人々は、第二次世界大戦で受けた恐ろしい犠牲を常に覚えており、ナチズムに対する勝利がウクライナやポーランドには自由をもたらさなかったこと、両国が本当の独立を得るまでには長い年月がかかったと発言した。

そして同氏は、「私たちは自由と独立のために戦う準備ができていた。今日、ウクライナは再び同じ価値である自由と独立のために、最も高価な血に塗れた代償を払っている。しかし、今日、ウクライナは一人ではない。過去2日間に生じたことは特別な象徴性を持っている。昨日、モスクワでは、侵略者による恥辱のパレードが行われ、再び攻撃と敵意の言葉が鳴り響いた。その後で、キーウでは、ゼレンシキー大統領と私たち四者の会談が行われ、その結果として、月曜日からの即時の完全な停戦が呼びかけられた。そしてこの会合は、侵略者が爆撃し、破壊し、攻撃しているキーウで行われたのだ」と強調した。

同氏はさらに、ウクライナにおける永続的で公正な平和に関する交渉をできるだけ早く始める必要性を巡り、自由世界全体が団結していると指摘した。同氏は、無条件停戦と即時の和平交渉に関する提案は、米国とウクライナの大統領と、今日キーウにいる英国、フランス、ドイツ、ポーランドの首脳、そしてウクライナを支持し、その領土の一体性と独立のための戦いを支える意志のある国々によって、共同で提示されたものだと説明した。

その上で同氏は、「一定の時期を経て、今初めて、私たちは自由世界全体が団結しているという感覚を得ている。これはスローガンではなく、私たちが下した決定だ。ニュージーランドからカナダ、アイスランド、ウクライナ、米国、団結した欧州全体、ノルウェーまで、全ての国々が一つの声で訴えた。そして、それは単なるナイーブな主張ではない。私たちは、ロシアとプーチンにとって本当の試練を提示していることを良く理解している。私たちはロシアの反応を待つ。米国、欧州、カナダ、ウクライナと共同で形成した休戦、停戦の提案は非常に真剣なものだ。もしロシアがこれを拒否すれば、誰が平和を求める、誰が戦争を望んでいるのか、疑う余地は一切なくなるだろう」と発言した。

なお、10日、マクロン仏大統領、メルツ独首相、トゥスク・ポーランド首相、スターマー英首相がキーウを訪問し、ゼレンシキー宇大統領と共に「有志連合」首脳会合を開催していた。


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