
「ウクライナは全面停戦提案に応じている」=石破日本首相、「有志連合」会合でロシアの前向きな対応求める
ウクルインフォルム
日本の石破首相は、10日キーウで英仏主催で開催された「有志連合」会合に書面でメッセージを発出した。
日本外務省が公式ウェブサイトで石破首相のメッセージ内容を公表した。
石破氏は、「ウクライナは率先して全面停戦の提案に応じており、戦闘終結に向けた各国による外交努力が精力的に行われている。しかしロシアによる攻撃は引き続き継続し未だ停戦には至っていない状況であり、我が国は、全面停戦、そして、公正かつ永続的な平和実現に向けた、ロシアによる前向きな対応を強く求める」と訴えた。
また同氏は、「ウクライナにおける和平のあり方は、欧州のみならず、インド太平洋を含む世界の安全保障に影響を及ぼし得る」とした上で、同問題は国際秩序全体の問題として取り組まなければならない」とし、米国などの関与も得て、国際社会で結束して取り組む必要があると述べた。
同氏はその上で、日本は引き続き、「中長期的視点に立った官民一体の復旧・復興支援等も通じて、ウクライナの経済社会面の強靭化に貢献していく」と伝えた。そして同氏は、「本日の会合が、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和という最終的な目標実現に資する更なる一歩となることを強く期待している」と表明した。
なお、10日、マクロン仏大統領、メルツ独首相、トゥスク・ポーランド首相、スターマー英首相がキーウを訪問し、ゼレンシキー宇大統領と共に「有志連合」首脳会合を開催していた。