
ウクライナは米国の提案の中で国内法と憲法に反しないことは全て行っている=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がプレトリア訪問時のラマポーザ南ア大統領との共同記者会見の際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「トランプ大統領とそのチームは、サウジアラビアで、無条件停戦を提案した。ウクライナは無条件でそれを受け入れた。ロシアは受け入れなかった。その後、私たちは、メディア空間にて、ロシアにあたかも準備があるというシグナルを聞いている。実際には、(編集注:停戦の意向とは)何の関係もなく、戦争をしているにもかかわらずだ。私たちもまた、メディア空間で、公式声明ではないが、私たちも対称的な行動をとる準備があると伝えた。ロシアが攻撃しなかった時は、私たちは反撃しなかった」と発言した。
そして同氏は、トランプ大統領が鉱物資源合意を提案したことも喚起した。
さらに同氏は、「ウクライナ憲法外のことは全て私たちは取り除いたし、私たちは、国内法に反していない覚書にはすぐに向かって署名した。トランプ大統領と米国は、双方の内いずれかが完全停戦やその他の双方を完全停戦を近付ける追加的措置に同意しなければ、制裁などを含む強力な措置が取られると発言した。私たちの国内法と憲法に反することだけは、私たちは行うことができない。それは当然だ。なぜなら、戦いは、私たちの国の独立、私たちの主権、領土一体性を巡るものであり、これは私たちの生存なのだから。その点で、私たちは全くもってまっすぐで、全くもって透明である」と強調した。
また同氏は、現時点ではロシアを和平に追いやるための(編集注:米国による)ロシアへの強力な圧力や、新しい強力な制裁パッケージは目にしていないと指摘した。
同氏はそして、「私たちは、ロシア連邦へのより大きな圧力があれば、私たちは、双方を、外交的な言葉で言うところの、完全な無条件停戦へと近付かせられると思っている。それが一番のステップだ」と発言した。
その他、ウクライナによる「譲歩」に関して、ゼレンシキー氏は、何万人ものウクライナ人を殺害してきたテロ国家と交渉の席に着く準備があること自体が大きな譲歩だと発言した。
同氏は、「私たちが譲歩などについて話す時、私は、私たちが侵攻され、私たちの領土が占領され、何千人何万人の人が殺されたことを考える。そして、ウクライナが停戦後、完全停戦後に、私たちの領土でこの全てを引き起こしたテロリストとの交渉の席に着く準備があるということ、それは大きな譲歩である」と発言した。
加えて同氏は、ウクライナにとって最も重要な措置は、「全員対全員」フォーマットでの被拘束者交換とロシアからのウクライナ児童の返還だと強調した。その際同氏は、「私たちは児童を取り戻さなければならない。児童を忘れることはレッドラインだ。そう、私たちは自国民のことを忘れるつもりはない。それもまた、私たちの憲法、権利、義務である。また、私たちは全員対全員の交換も行いたい。軍人、民間人、ジャーナリストを取り戻すことだ。ウクライナの最初の占領は2014年だった。人々は約12年ロシアの牢屋に閉じ込められている。私たちは、人々を家へと帰らせたい。私たちは、子供たちを親のところへ帰らせてあげたい。親がこの戦争で亡くなっていたら、祖父母のところへだ。私たちはそれを断念したくないし、それはレッドラインだ。それが誰の邪魔になる? そこに何の誤ったことがあろうか?」と発言した。
なお、23日夜からゼレンシキー大統領は南アを訪問を開始していた。