トランプ氏の「力による平和」は「弱さ」になるかもしれない=ルコルニュ仏軍事相

トランプ氏の「力による平和」は「弱さ」になるかもしれない=ルコルニュ仏軍事相

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フランスのルコルニュ軍事相は、欧州は、トランプ米大統領が押し付けたがっている「力による平和」が「弱さ」になる可能性を懸念しているとした上で、ロシア・ウクライナ戦争の終結後、欧州大陸に真に持続可能な平和と安全を確保しなければならないと発言した。

ルコルニュ軍事相がBFMTVの番組に出演した際に発言した

ルコルニュ氏は、「不出来な停戦は潜在的により重大な戦争の再来となり、私たちの中長期的な懸念となるかもしれない」と発言した。

また同氏は、過去2日間、ブリュッセルでは、話し合いと綿密な協議の際に欧州の「切り札」について話し合われたと述べた。その際同氏は、「問題は、私たちが何をテーブルに置くかである。私たちは、明確なパラーメーターを示した。しかし、穀物、黒海安全保障、ウクライナ児童の帰還といった他の複雑な問題もある。そして、当然、ウクライナの地位の問題もだ。私たちは、とんでもないことになること、すなわち、完全な中立的な地位、というものに向かうのだろうか? そうなれば、同国は、戦闘行為再開にとっての格好の餌食となる」と説明した。

同時に同氏は、多くの欧州の国々が懸念を抱いているが、それは冷戦以来歴史的に彼らの安全保障が米国に委ねられてきたためだとの見方を示した。

その際同氏は、「トランプ(米)大統領が、『力によって平和を押し付け』なければならない言う時、パリの私たちは、結局のところその力が弱さになることを懸念している。なぜなら、第1期のトランプ大統領の経験が、米政権が課した制限が機能しなかったことを示しているからだ」と発言した。

同文脈で同氏は、北朝鮮やイランの核プログラムは、米国が様々な制裁を課したのに実現しなかったことを想起した。

そして同氏は、「アフガニスタンからの軍の撤退という米国の決定が、弱さのシグナルとなったことを私たち皆が知っている。私たち、欧州人は、そのことを米政権に二日間喚起してきた。それは、『交渉は非常に良い』と述べるためのものだ。しかし、私たちは、ウクライナと欧州のための(編集注:安全保障の)長期的パラメーターを必要としている」と強調した。

その他同氏は、再選したトランプ氏とゼレンシキー宇大統領の最初の非公式会談は、マクロン仏大統領の仲介で、パリで開催されたことを喚起した。

写真:ルコルニュ軍事相(フェイスブック)


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