ウクライナ汚職捜査機関、収賄で起訴された現職国会議員を拘束
特別汚職対策検察(SAP)がフェイスブック・アカウントで報告した。
報告によれば、同被告が公判へと体系的に出頭しなかったことから、高等反汚職裁判所の決定に基づいて被告の拘束が行われたという。
SAPはその際、「直近の不出頭は、被告のスペインへの出張によるものであった。現在、同人物は一時勾留施設へ移送された」と説明した。
またSAPは、同被告につき、保釈金という代替手段を設定しない形での拘留へと、予防措置の変更を申し立てる予定だと伝えた。
SAPはさらに、以下のとおり捜査情報を伝えている。
2022年1月、同国会議員は、代理人を通じて55万8000フリヴニャ(編集注:約200万円)の賄賂を受け取った。この金額は、ジトーミル市のある病院が民間企業と締結した超音波診断システムの納入契約額の30%に相当していた。
資金は、民間企業を公共調達の落札者と認めさせるよう、医療機関の幹部へ影響力を行使することに対する見返りであったことが判明しているという。
被告は、将来的に「30パーセントのキックバック」を得ることで、自身の影響力を行使し、総額3800万フリヴニャ以上のさらに2件の契約の資金調達及び履行を保証していた。その際は、磁気共鳴画像装置(MRI)システム及び腹腔鏡機器の納入が対象となっていた。
同国会議員の行為は、ウクライナ刑法第369−2条第2項(影響力への濫用)に基づき立件されているとのこと。
同起訴状は2022年に裁判所へ送付済みだが、同容疑者は約4年間にわたり、度々裁判の公判に出頭しなかったという。具体的には、昨年10月29日、今年3月30日、6月1日、6月22日に不出頭が確認されているという。これら不出頭のうち2回については、裁判所は、被告へ罰金の支払いを命じている。
一部の不出頭について、同氏は指定された裁判の公判日時と重なる海外への公務出張を理由としていたという。
SAPは、被告が裁判の審理への参加を体系的に回避していることで、事件解決が引き延ばされるおそれがあったとし、被告が今後裁判を忌避することを防ぎ、合理的な期間内に裁判の審理を完了させる目的で、今回の措置を提起したと説明している。
なお、他メディアの報道によると、拘束されたのはセルヒー・クズミニフ最高会議「人民奉仕者党」会派議員。
写真:NABU