プーチンはトランプとの会談でドンバス地方からのウクライナの撤退を望む可能性がある=ゼレンシキー宇大統領

プーチンはトランプとの会談でドンバス地方からのウクライナの撤退を望む可能性がある=ゼレンシキー宇大統領

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は12日、ロシアの首脳プーチン氏はおそらく交渉中に、ウクライナが東部ドンバス地方から自軍を撤退させることを提案するだろうと述べた。同時にゼレンシキー氏は、ウクライナはそのような条件には同意しないと強調した。

ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「ウィトコフ(編集注:米大統領特使)は、双方から領土面の譲歩がなければならないと発言した。それはそう聞こえていた。そして、おそらくプーチンは、私たちがドンバス地方から撤退することを望んでいるだろうとも。つまり、それは米国が私たちの撤退を望んでいるという言い方ではなかったのだ。私たちがNSA(編集注:安全保障担当首脳補佐官級)でさらに2回の会合を行って、プーチンが何を望んでいるかが明らかになった。それはトランプやウィトコフの提案ではない」と語った。

そして同氏は、ドンバス地方の占領がロシアにとっての主要な目的となっていると指摘した。

その際同氏は、「おそらく彼ら(編集注:ロシア)は、ハルキウはいずれにせよ得られない、スーミ州はいずれにせよ手に入れられないと理解している。そして、正直に言えば、ミコライウ海洋港を封鎖しているキンブルン砂州にも彼らは戦力がない。そこは彼らにとって戦略的に重要ではない。彼らはただ、私たちがドンバスから撤退し、ドンバスを彼らに明け渡すことを望んでいる」と述べた。

その上で同氏は、ウクライナがそのような条件に同意することはないと強調し、「私たちはドンバスから撤退しない」と明言した。同氏はまた、そのような要求はかなり疑わしいとも述べた。

同氏はその際、「私の見方では、これは、ロシアがウクライナにドンバスから完全に撤退することを提案しており、その見返りに彼らもどこかの領土から撤退する、という話ではない。私の見方では、大局的に、彼らは単にそれ以上攻撃しないことを提案しているにすぎず、彼らがどこかから撤退するという提案ではない。そして、それが本質だと思う。なぜなら、『ドンバスから撤退することが停戦の条件だ』という状況は、かなり条件付きの交換だからだ。それは、あなたがコントロールしている領土から撤退することを提案され、その見返りとして停戦する、つまりそれ以上は攻撃しないという話だ」と発言した。

そして同氏は、このレベルの問題は首脳レベルで議論されるべきだと指摘した。

同氏はまた、「トランプ大統領は、ウクライナ同様、この戦争を終わらせることを本当に望んでいる。私たちは3回の会談を行う必要がある。2回の二者会談と、1回の三者会談だ。そしておそらく、三者会談の後には結果が出るだろう」との推測を示した。


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