EUは露宇戦争和平協議においてレッドラインを維持=カラス上級代表
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のカラス外務・安全保障政策担当上級代表は9日、EUはウクライナにおける和平達成に向けた協議において、侵略が報いられることがないように、レッドラインが維持されるべきだと主張していると発言した。
カラス外務・安全保障政策担当上級代表がブリュッセルでの欧州議会外務委員会の会合の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
カラス氏は、「私たちは、合意(案)やウクライナと米国の間の協議、その後の米国とロシアの協議を見ている。私たちは、ロシアに対して大きな圧力がかけられていないことをはっきりと見ており、だからこそ私たちはその瞬間に向けて取り組み続けている。なぜなら、私たちは、和平合意が実質的に侵略に報いるものとなる状況に陥ることはできないからだ。なぜなら、その時は、私たちはより大きな侵略を目にするだろうからだ」と発言した。
また同氏は、EUには複数のレッドライン(越えてはならない一線)があるとし、「(それは)領土一体性と主権への尊重とウクライナ児童の帰還だ」と強調した。そして同氏は、それらの問題のさらなる提起とロシアへの圧力の重要性を指摘した。
同氏はそして、「その点で、補償融資が重要となる。来週、欧州理事会会合が開かれるが、私は合意に達することを期待している。まだ合意には至っていないが、作業が続けられている」と述べた。
同氏はその際、補償融資の採択は「多くの面でルールを変える可能性がある」とし、「第一に、それはロシアに対し、私たちより長く耐え続けることはできないと理解させるものだ。また、ウクライナに対し、私たちが支援していることを示すものでもある。さらに、それは加えた被害の責任を免れることはできないということのシグナルでもある」と語った。