ロシアは現在の欧州の覚悟を過小評価している=ヴァシエール仏大使

ロシアは現在の欧州の覚悟を過小評価している=ヴァシエール仏大使

ウクルインフォルム
ウクライナに駐在するガエル・ヴェシエール仏大使は、ロシアのプーチン氏は欧州連合(EU)が分裂するだろうと誤って期待しており、欧州の結束と覚悟を過小評価しているとの見方を示した。

ヴァシエール仏大使がウクライナーQとのインタビュー時に発言した

記者から、プーチン氏は現在の欧州の結束を信じていると思うかと質問されると、ヴァシエール大使は、「私は、彼(編集注:プーチン)が現在の欧州の覚悟を十分に信じていないのではないかと恐れている…私見では、彼は間違えていると思う。彼は欧州連合(EU)が最終的に分裂するとほぼ確信していたように思えるのだ」と答えた。

同時に同氏は、EU内には確かに一定の意見の相違があると補足した。しかし、同氏は、EUはすでに対露制裁パッケージを17回採択しており、第18次制裁の採択が議論されていると強調した。

その他、プーチンがウクライナで戦術核兵器を使用したとしても、パートナー国は誰も実際は反応しないのではないか、という多くのウクライナ人の懸念につき、ヴァシエール大使は否定した上で、「それには必ず反応がある」との見方を示した。

その際同氏は、「私個人は、反応はあると確信している。それはあまりに重大なことなのだ。戦術核兵器であるか戦略核兵器であるかは重要ではない。それが反応ないままとはならない。その反応は、必ずしも核によるものになるとは限らず、何らかの別の形で、強力なものとなるのは確かだ」と述べた。

同氏は加えて、もしロシアが本当にそのようなことに踏み切るなら、「完全に狂気の沙汰だ」と強調した。

そして同氏は、「彼ら(ロシア人)は、その瞬間に多くの国の支持を失うだろう。私が言っているのは西側だけでなく、グローバルサウスの国々、中国、インドのことだ。おそらく、彼らはまだロシアのナラティブのいくつかの要素は受け入れるかもしれないが、しかし、核兵器の話となれば、それは皆が理解する境界線だ。同様に、ウクライナの同盟国であるフランスや他の国々からも反応があるだろう。彼らが傍観することがないのは確かだ」との確信を示した。


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