ヘラシチェンコTCG人道問題作業部会ウクライナ代表、サイディックOSCE特別代表の「和平計画案」を批判

ヘラシチェンコTCG人道問題作業部会ウクライナ代表、サイディックOSCE特別代表の「和平計画案」を批判

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三者コンタクト・グループ(TCG)人道問題作業部会ウクライナ代表である、イリーナ・ヘラシチェンコ最高会議第一副議長は、マーティン・サイディックTCG欧州安全保障協力機構(OSCE)特別代表には、OSCEからも、独仏宇露4国からなるノルマンディ・フォーマットからも、ウクライナのための和平計画を作成する権限を与えられていないと指摘した。

30日、ヘラシチェンコ第一副議長が、サイディック特別代表がオーストリアの新聞で最近説明したウクライナ東部の新しい和平計画案について、自身のフェイスブック・アカウントにてコメントした。

ヘラシチェンコ第一副議長は、サイディック特別代表が「ウクライナのための和平計画案」を作成し、オーストリアの新聞に提示したことを「驚きをもって」読んだと述べ、サイディック特別代表はOSCEからもノルマンディ・フォーマットからもそのような行動をする権限が与えられていないため、「それは勝手な活動である」と批判した。

とりわけ、同第一副議長は、計画案にてウクライナとロシアがその和平計画を批准することが想定されていることを問題だと指摘する。「現在も近い将来も、ウクライナ最高会議とロシア国家院が同時に批准するような文書が存在することはあり得ない。ロシア軍がクリミアとドンバスから出て行かない限りは、そのようなことはない。私たちは、内政やウクライナの主権に関する問題について、他国の議会の投票を必要とすることはない。侵略国の議会ならなおさらである」と説明された。

さらに、同第一副議長は、国会とは一国の政権の中の独立した機関であり、サイディックOSCE特別代表が和平計画案がウクライナとロシアの議会の投票を必要だと述べるのは、外交的でない発言であるとし、「議会で投票行為を求められるのは、大統領、政府、議員だけであり、彼らが自らの法案を投票のために提出できるのである。批准であれば、大統領が政府が提出する。他国の外交官が発表することではない」と強調した。

その上で、同第一副議長は、ロシアがミンスク諸合意を履行していないのだと強調し、「ミンスク諸合意の違反をしているのはロシア連邦であり、そのためにドンバスで戦争が継続し、TCGの活動が妨害され、協議プロセスが停滞しているのである」と強調し、サイディックOSCE特別代表やその他のOSCE調整官は、自らの直接の義務に集中すべきであると指摘した。

同時に、同第一副議長は、ウクライナにはポロシェンコ大統領が国連の演壇から提示したドンバスへの国連平和ミッション展開の案があると指摘し、これもロシアが妨害していると説明した。


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