ウクライナ副首相、国民に自宅でのFPV無人航空機の組み立てを呼びかけ

ウクライナ副首相、国民に自宅でのFPV無人航空機の組み立てを呼びかけ

ウクルインフォルム
ウクライナのフェドロウ・イノベーション・教育・科学・技術発展担当副首相兼デジタル移行相は13日、国民に対して、自宅でFPV無人機を組み当てるプロジェクトに参加することを呼びかけた。

フェドロウ副首相がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

フェドロウ氏は、「全面戦争の期間、政府は、無人機メーカーのための政策を変更し、障害を取り除き、彼らのための条件を作った。それが大量生産のスタートとなった。正にそのために私は、1年間で100万機のFPV無人機は現実的な目標だと述べてきたのだ。現在、生産は発展しており、企業は今のところ勢いを増し、誰もが後衛に居ながら個別にウクライナを勝利へと導かせることができている」と発言した。

同氏はまた、ウクライナ国民は常に防衛戦力を助けるための素晴らしいイニシアティブを生み出していると指摘した。

そして同氏は、「その内の1つについて話したい。ディグニタスの技術的支援財団の『ヴィクトリー・ドローン』の『民ドローン』プロジェクトのことだ。それは、7インチのFPV無人機を自宅でどのように組み立てるかをあなた方に教える技術コースだ。コースでは、あなたは講義へのアクセス権を得て、ズームで教師と話し、部品リストと購入すべき必要な工具や材料を知る。そして、技師コミュニティへのアクセスも得られ、そこで相談したり、質問したりできるようになる」と説明した。

さらに同氏は、FPV無人機を組み立てたら、それをヴィクトリー・ドローンの講師のところに送ることになるとし、するとその無人機は組み立て品質の確認と重量検査を受け、テストに合格したら、それはウクライナ軍人に渡されると伝えた。

そして同氏は、この無人機組み立てコースは、2週間毎に新しい参加者を募集しているとし、コース料金は無料、登録はオンラインでできると説明した。

またフェドロウ氏は、コース参加者はすでにウクライナ軍人に100機以上の無人機を提供したと強調した。また、ヴィクトリー・ドローンの品質テストを通過している無人機は送られてくる物の内の80%以上となっているとし、残りは何らかの改善を要すると指摘した。同氏は、80%以上がテストを通過というのは初期段階としては非常に高い結果だと指摘した。

その上で同氏は、「FPV無人機は、この戦争のゲームチェンジャーとなった。プロジェクトに加わり、勝利へと参加してくれ」と強調した。

なお、FPV無人機とは、操縦者がリアルタイムで無人機の視点を確認しながら操縦できる無人機のこと。

ウクライナのウメロウ国防相は、国防省は軍の無人航空機のニーズを初めて策定した上で、それをウクライナ国内製造業者の能力と調整したとし、2024年には、100万機のFPV無人航空機の調達を予定していると伝えている


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