ロシア軍、キーウに対して大規模航空攻撃、死者4名、その他被害者30名 被害まとめ
トカチェンコ・キーウ市軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した。
トカチェンコ氏は、「被害者の数が30名に上った。その中には、5歳と6歳の児童2名が含まれる」と書き込んだ。
ロシア軍の攻撃で炎上したキーウ・ペチェルシク大修道院について、国家非常事態庁は、火災はウスペンシキー寺院(聖母安息大聖堂)の屋根をはじめ、約800平方メートルにわたって発生したとフェイスブック・アカウントで伝えた。
攻撃を受けたキーウ・ペチェルシク大修道院の被害 写真:マルヤンナ・コティク/ウクルインフォルム
ロシア軍の攻撃で炎上したキーウ・ペチェルシク大修道院 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
同庁はさらに、市内の国家文化芸術展示施設「ミステツィキー・アルセナル」でも1000平方メートルにわたって火災が生じたと報告した。
ベレジュナ人道政策担当第一副首相兼文化相は、フェイスブック・アカウントにて、キーウ市内の国立ドウジェンコ記念映画スタジオがロシア軍の攻撃で被害を受けたと報告した。
ベレジュナ氏は、ウクライナの歴史の長いドウジェンコ映画スタジオがロシア軍に攻撃され、火災が発生、着弾によって衣装製造所が損壊したと伝えた。さらに同氏は、スタジオ内には約10万着の衣装及び300万点にのぼる様々な衣服が保管されていたが、そのウクライナ最大かつ最古の衣装コレクションが失われたと指摘した。また、映画撮影所のその他の施設も損壊したという。
ロシア軍の攻撃を受けたキーウ市内のドウジェンコ映画スタジオ 写真:ヴォロディーミル・タラソウ/ウクルインフォルム
ロシア軍の攻撃を受けたキーウ市内のドウジェンコ映画スタジオ 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
同氏はそして、現場では救助隊及び緊急当局職員が活動していると伝えつつ、「ロシアは、民間インフラや民間人だけでなく、ウクライナのアイデンティティ、記憶、歴史を保存している文化機関も意図的に攻撃し続けている。文化拠点の破壊は、ウクライナ人の記憶、歴史、独自性に対して打撃を与えようとする試みだ」と強調した。
また、高等反汚職裁判所も、キーウ市内の同裁判所の建物が今回のロシア軍の攻撃で損傷したとフェイスブック・アカウントで報告した。
反汚職裁判所は、「6月15日未明、キーウはミサイル及び自爆型無人機による大規模な攻撃を受けた。攻撃により、ベレステイシキー大通り41にある高等反汚職裁判所の施設が損壊した。建物の窓ガラスが割れ、現在、裁判所の職員らが全体の損壊規模を確認している。現場では片付け及び被害除去のための作業が続いている」と伝えた。ただし、全ての裁判審理は予定通りに行われるという。


国家非常事態庁は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市内各地区の被害を以下のとおり報告した。
・オボロンシキー地区:自動車、集合住宅、倉庫で大規模火災発生。9階建て集合住宅に着弾。建設中住宅に損傷あり、入口の1つで煙発生。
・ソロムヤンシキー地区:9階建て集合住宅に着弾。消防士が火災を鎮火。
・デスニャンシキー地区:9階建て集合住宅に着弾、火災が発生。破片の落下で、民間住宅3軒が破壊された。開けた場所と教育施設で火災発生。
・ダルニツィキー地区:破片の落下で民家で火災発生。
・ペチェルシキー地区:17階建て集合住宅に着弾あり、消防士が火災を鎮火。キーウ・ペチェルシク大修道院敷地内で2度の攻撃で火災が発生。
・シェウチェンキウシキー地区:野菜市場敷地内で火災。非居住用建物、商業施設、8階建て集合住宅に着弾あり。
・ホロシーウシキー地区:集合住宅、倉庫、インフラ施設で火災。
・スヴャトシンシキー地区:建設中集合住宅が損傷。
・ドニプロウシキー地区:破片が落下、民家が損傷。
同庁はさらに、中部キーウ州での被害についても以下のとおり報告した。
・ブロヴァリ地区:倉庫施設で破片が炎上。
・ヴィシュホロド地区:民間敷地内へ破片が落下。
・ブチャ地区:1000平方メートル強の面積にわたる倉庫で火災が発生。
・ファスチウ地区及びボリスピリ地区:民間の住宅及び乗用車が炎上。