ロシア軍、ウクライナを再びミサイルや無人機で大規模攻撃 キーウで負傷者22名
キーウのクリチコ市長は、テレグラム・チャンネルにて、同市では現時点までに22名が負傷したと報告した。
クリチコ氏は、「首都の多くの地区で敵の攻撃により建物に損傷が出ている。22人が負傷、内2名は児童。12名が病院に搬送された」と書き込んだ。
・ホロシーウシキー地区:自動車整備場に破片落下、自動車複数炎上。
・ダルニツィキー地区:民家敷地で火災発生。近くの老人介護施設へ延焼するおそれが生じ、施設の人々の避難が行われた。無人機破片が24階建て集合住宅に着弾し、上部の階層で火災発生。24階と技術階層が一部破壊された。別の集合住宅に無人機の着弾あり(7階部分)。暫定で、路面電車車庫損傷の情報あり。民間自動車が炎上。
・デスニャンシキー地区:開けた場所、ガレージ組合の敷地、9階建て集合住宅に破片の落下が確認。
・ドニプロウシキー地区:3軒の集合住宅が破片の落下で損傷。その1つ(18階建て)の3、4階層部分で火災が発生し、5階層部分の瓦礫の下に住民1名が埋もれているあもしれない。また、25階建て集合住宅に破片着弾。火災が1、2階層で発生。19階建て集合住宅の屋上部分が損傷。
キーウ市ドニプロウシキー地区の被害 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
・オボロンシキー地区:別荘組合の敷地、開けた場所に破片落下。自動車が炎上。
・シェウチェンキウシキー地区:10階建て集合住宅の上部階層に無人機が着弾。火災あり。
・ソロムヤンシキー地区:無人機が開けた場所に落下。爆風で集合住宅のアパートの窓が損傷。
また同氏は、朝の時点で、ロシア軍の攻撃によりキーウ市内の約3分の1で集中暖房の供給が止まっており、また市内のドニプロ側左岸の一部地区では電力供給が止まっていると伝えた。


黒煙の上るキーウ 写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム
写真:国家非常事態庁
中部キーウ州のカラシュニク州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、27日未明のロシア軍の同州への攻撃にて、47歳の女性1名が死亡、他6名に被害が出ていると報告した。
カラシュニク氏は、ビラ・ツェルクヴァ地区にて、敵の攻撃で1978年生まれの女性が死亡し、配偶者の男性が負傷し、病院へ搬送されたと報告した。
また、ヴィシュホロド地区では、民家の火災により、5名に急性ストレス障害が生じたという。
さらに同氏は、キーウ州6地区で攻撃の被害が確認されているとし、重要インフラ施設、企業、商店、住宅が攻撃を受けたと伝えた。
写真・動画:国家非常事態庁