オランダ控訴裁、クリミア博物館のスキタイの金細工をウクライナへ返還するよう命令

オランダ控訴裁、クリミア博物館のスキタイの金細工をウクライナへ返還するよう命令

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オランダのアムステルダム控訴裁判所は26日、2014年のロシア連邦によるクリミア占領開始以前に、クリミアの博物館の所蔵品のスキタイ民族の金細工がオランダにおける特別展にて展示され、占領開始後の返還先を巡って争われていた裁判につき、展示品をウクライナ政府の支配が及ぶ領域へと返還することを命じる判決を下した。

ウクルインフォルムのオランダ特派員が伝えた。

なお、クリミアの占領下にある4つの博物館(タウリダ中央博物館、ケルチ歴史文化保護区、バフチサライ歴史文化保護区、ヘルソネス・タウリダ国立保護区)は、オランダ・ハーグの最高裁へと同判決につき上告する権利がある。

アムステルダム控訴裁判所 写真:イリーナ・ドラボク/ウクルインフォルム

これに先立ち、2016年12月14日、アムステルダム地区裁判所は、「クリミア 黒海の金の島(スキタイの黄金)」展でクリミアの博物館の所蔵品から持ち出されていた展示品をウクライナへと返還するよう命令する判決を下していた。同判決は、文化遺産は一時的展示のために貸し出した主権国家へ戻すことを定めたユネスコの条約に基づいて下されていた。

その後、2017年3月28日、アムステルダム控訴裁判所がクリミアの博物館代表者による控訴申請を受け取り、2021年4月22日、同控訴裁判所にて、最終討論が行われていた。

オランダ・アムステルダムの博物館におけるスキタイの黄金展は、ロシアによるクリミアの占領前に行われていたもの。現在、スキタイの金細工は、アムステルダムのアラード・ピアソン博物館にて保管されている。


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