ドイツにはウクライナに対する歴史的責任があり、支援の義務がある=独議会議員
ヴァーゲナー議員がベルリンで開催された討論会「戦争の中で記憶すること 記憶の変容」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ヴァーゲナー氏は、「近年、ウクライナへの視点が強まっているが、ここドイツでは、ウクライナの歴史や、東欧全体にとってのウクライナ及びその歴史の意義が、多くの悲劇的かつ苦痛に満ちた局面において、依然として多くの人々にとっての『盲点』のままであるという印象を抱いている」と述べた。
また同氏は、ドイツ社会においてウクライナに関する知識を広めることの重要性を強調し、なぜなら「知識は理解と共感を生み出すのであり、展望を与え、嘘や偽情報から守ってくれるからだ」と説明した。
さらに同氏は、歴史の過程を深く考察することなしに、現在のロシアによる対ウクライナ戦争を理解することは不可能だと主張した。同氏はその際、「今日のウクライナとこれらのプロセスを理解したいと願う者は、数年前だけではなく、それよりさらに過去を見なければならない。『現在』は、欧州で最も悲劇的な時期に分類される歴史と不可分に結びついているのだ」と述べた。

同氏は続けて、20世紀にウクライナがスターリン主義とナチズムという2つの全体主義体制の衝突の舞台となり、それが数百万人もの人々の死を招いたことを喚起した。また同氏は、現代と第二次世界大戦の出来事を重ね合わせた上で、ドイツの歴史的責任を「さらに強く政治の舞台へと引き出す」必要があると指摘した。
同氏はそして、「2022年以来、私たちはドイツで100万人以上のウクライナの人々を受け入れ、保護を提供してきた。しかし同時に、次の苦い真実がある。この『100万人』という数字を目にし、もしかしたら、それを誇りに思うのは公正かもしれないが、一方で(中略)1941年以降、ドイツは数百万人のウクライナ人を強制労働のために連行していたのだ。その内の多くが生き残れず、生き残った者たちも、ウクライナに帰還した後に再び迫害や偏見を受けることが多かった」と語った。
同氏はそして、現在のドイツの政策は、この歴史的遺産によって規定されるべきだと訴えた。その際同氏は、「そこから、今日の私たちには明確な責任が生じている。それは第一に、記憶することを意味する。私たちには過去の犯罪を忘れる権利はない。(中略)第二に、その責任は支援を意味する。正直かつ率直に言おう。ウクライナには、私たちの軍事的、政治的、経済的、財政的、人道的な助けが必要だ。今日も明日も、プーチンが自らの破滅を悟るまで、ロシアが責任を問われるまで、いかなる『もしも』や『しかし』も抜きに、である」と強調した。
加えて同氏は、ドイツの歴史的責任は「明確な立場をとる義務」も意味していると指摘した。同氏は、「私たちは、欧州のどこであれ民主主義と自由が脅かされる場所で、あらゆる形態の不安定化に対して、断固として立ち向かわなければならない。歴史は、そのような脅威に対する無関心が非常に高い代償を払わせることになることを教えている。しかし歴史は、勇気、関与、そして自由への意志が、暴力や抑圧よりも強くなり得ることも示している」と説明した。
その他同氏は、プーチンはこの不法な戦争に敗北すると強調した。同氏はその点につき、「ロシアが、プーチンが計画したような形でウクライナを屈服させることは決してできないということは、既に明らかだ。多少の情熱を許してほしいが、ウクライナは今日、既に欧州の歴史を記しているのだ。ユーロマイダンの遺産はウクライナを変えるだけでなく、私たちの大陸全体にとっての遺産だ。それは、現在の対立の中で私たちに切実に求められている自信、力、そして勇気を与えてくれている」と主張した。