被占領下オレシュキからの避難者を出迎えるウクライナ側地点に人道支援本部が展開
ウクルインフォルムの記者が報告した。
オレシュキから避難してくる人々を出迎える準備 写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム
出迎え場所では、人権担当全権代表事務所の代表者、医療従事者、心理支援サービス担当者、ボランティア団体が活動している。移動式暖房拠点が展開され、温かい食事の提供が準備されている。歩行が困難な人のためには車椅子が用意されている。また、ペットのために水と餌も準備された。ペットの輸送には専用の車両が割り当てられている。
人道支援本部の医療ミッションの代表者である医師のコムレヴィー氏は、記者団に対し、まず到着した全員の健康診断を実施し、必要に応じて現場で応急治療を提供すると述べた。
動画:ダニーロ・アントニューク/ウクルインフォルム
コムレヴィー氏は、「外科から内科まであらゆる専門医が揃っている。即座の医療手当が必要な者がいれば、私たちは直ちに医療機関へ搬送する」と語った。
国際NGO「ワールド・セントラル・キッチン」ウクライナ支部のステファニューク氏は、記者団に対し、オレシュキから退避した人々向けに食事制限配慮食、子供用セット、ペットフードを準備したと説明した。
ステファニューク氏は、「食事制限のある人々の多様な食の特性に合わせて、低脂肪のスープなどを準備した。『自宅』を思わせる伝統料理であるボルシチもある。彼らに、自分の家族のもとへと戻ってきたのだという感覚を持ってもらいたいと思っている。また、移動がまだ続くため、体力を回復できるよう鶏肉入り蕎麦粥を用意した。これは食事制限に適した料理だ。子供向けには菓子類が入ったセットを用意しており、この秋冬の時期に重要な栄養補給サプリ、フルーツピューレ、子供たちの気分を盛り上げるお菓子が入っている。道中用にフルーツと甘いマフィンも渡す」と語った。
また同氏は、慈善基金「ハチコ」と共同で、ペット用にフード、水、キャリーバッグが用意されていると伝えた。
オレシュキから到着する家族を出迎えようと待っている人々にも温かい飲み物が振る舞われている。
その中の1人であるジャンナ氏は、ロシア軍がウクライナ南部カホウカ水力発電所を爆破した後に、自身はオレシュキから避難したと語った。同氏は、人道ミッションについて知り、夫を出迎えるために今回国境付近へやって来たと述べた。夫のためにサロ(豚脂塩漬け)を持参したという。
ジャンナ氏は、「夫はサロが好きだ。彼は自分で作ったトマトの塩漬けを持ってくると私に約束した。ヘルソン州産のトマトの塩漬けとキーウ産のサロは最高の夕食になるだろう。精神的に厳しい。3年間、私たちは電話だけで話していた。あそこから避難する人々の状態を想像してほしい。ショックだ、失ったものへの痛みがある。回復には時間が必要だ」と語った。
同氏はまた、オレシュキの状況は厳しいと語り、現在、人道ミッションが支援物資を持ち込み、また最近はウクライナ軍の無人機によって人道支援物資が届けられていると述べた。
そして同氏は、「村々への道路の地雷が除去されれば、人々は食料を持ち込めるかもしれない。私の夫は3年間、自分で育てた物を食べて生きてきた」と語った。
なお、ルビネツ宇最高会議人権問題担当全権代表は同日、オレシュキへの人道ミッションの参加者たちはすでにベラルーシに到着していると報告している。
これに先立ち、ウクライナは、キーウ時間の10月27日3時から、ウクライナ南部ヘルソン州の一時的被占領下にあるオレシュキでの人道作戦実施のため、指定地域において停戦体制を導入していた。ルビネツ氏は、停戦は11月1日まで続くと伝えている。
また、30日、ウクライナとロシアの代表団がオレシュキに入り、住民に対して人道支援物資を届けた。