ウクライナに必要なのは交渉の仲介者ではなく軍事支援=ドイツ専門家
ウクルインフォルム
ドイツ国防省の元顧問であるニコ・ランゲ氏は、米国のトランプ大統領が他の問題へと関心を移したため、2025年のウクライナを巡る交渉プロセスの真似事は終了したと指摘し、ロシアの首脳プーチン氏に現実的な交渉を開始させることのできる唯一のことは、ウクライナへの軍事支援の強化だと主張した。
軍事専門家のランゲ氏がウクルインフォルムとのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。
ランゲ氏は、「そのプロセス、つまり2025年の『交渉劇場』は終了した。期待できるものは何もない…。その全ての会談からは何も生まれなかった。私たちは、もはやこれを必要としていないと思う」と指摘した。
また同氏は、米国のウィトコフ特使からのウクライナに対して東部ドンバス地方を譲り渡すよう求める呼びかけを、1000回も聞く必要は全くないと指摘した。同氏はそして、トランプ大統領自身、中東での案件が終了した後にはむしろ「ウクライナの方向ではなく、キューバの方向へと動く」可能性が大きいとの見方を示した。
同氏はさらに、ウクライナ・ロシア関係において仲介者はそもそも不要であるとの確信を示し、なぜなら、現在、合意のための対象が存在しないからだと指摘した。加えて同氏は、プーチン氏は欧州の仲介者という自身の「アイデア」によって、単に欧州を嘲笑しているだけであり、ウクライナへ赴いて、ウィトコフ氏と同様に、ウクライナにドンバスを譲り渡す、ないし降伏するよう呼びかける人物を探しているに過ぎないと述べた。
その上で同氏は、「それらは全て、主要な事柄から注意をそらしているだけである。(中略)問題は、私たちがプーチンを止めなければならないということだ。それはウクライナへの軍事支援があって初めて可能となるのだ」と強調した。