選挙実施にはまず停戦が必要=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が15日のベルリンでの会合後の記者団とのやりとりの際、記者からの質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は今日、改めてパートナーたちに強調した。私には選挙の準備がある。ウクライナ国民に選挙への準備が生じるには、法改正に関する立法府の協力が必要であるが、しかし、何よりも最も重要なのは、合法的な結果を生じさせる合法的な選挙を実施する機会である。そのためには安全のインフラが必要だ」と発言した。
また同氏は、選挙を実施するためには何よりもまず停戦が必要だと強調した。
同氏はそして、「私は、60〜90日間、あるいは私たちに必要な期間、私たちがパートナーたちとロシアとの間で合意する準備のある期間で、(中略)かつ、選挙のためには停戦が必要だと(編集注:パートナー国の首脳たちに)述べた」と伝えた。
同氏はさらに、停戦があり、選挙への準備期間につき合意されれば、「私たちには選挙の準備がある」と発言した。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、パートナー諸国からの組織的な支援があれば、自身には戒厳令下のウクライナにおける選挙の実施を支持する準備があるとし、最高会議議員たちに、関連の法改正に向けて準備するよう要請したと発言していた。
一方、ウクライナで実施された最新の世論調査により、停戦より前にウクライナ全土で選挙を実施することを支持するウクライナ国民は、わずか9%であることがわかっている。
ポトゥライェウ宇最高会議(国会)与党会派「人民奉仕者党」議員(人道・情報政策委員会委員長)は、ウクライナで60日から90日間という期間で選挙を準備するのは非現実的であり、無理に実施すれば選挙の合法性に疑問を生じさせ、ウクライナを政治危機に追い込んでしまうし、それこそロシアが期待していることだとの見方を示している。