ロシアは第41軍の機材をヴォロネジ近郊に残すため、脅威は維持される=露調査グループ

ロシアは第41軍の機材をヴォロネジ近郊に残すため、脅威は維持される=露調査グループ

ウクルインフォルム
ロシア連邦軍第41軍(ノボシビルスクに本部)の機材がウクライナと接するヴォロネジ州の訓練地に残されることと、被占領下クリミアとウクライナ国境周辺にもともと配置されている部隊の存在を合わせると、ウクライナへのロシア正規軍の展開の脅威は引き続き維持される。

23日、ロシアの調査グループ「コンフリクト・インテリジェンス・チーム(CIT)」が発表した

CITは、同日ロシアの報道機関がセルゲイ・ショイグ露国防相による、ロシア軍の抜き打ち確認の終了の命令を報じたことを喚起しつつ、「特に、大臣は、5月1日までに通常の配置地点に第58軍(北コーカサスに本部)と中央軍管区の第41軍(この軍の移動はこれまで公式には発表されていなかったが、私たちやそのたの分析者が判明させていた)の人員、及び第7、第98、第76空挺師団(私たちは第76空挺師団のクリミアへの移動を繰り返し伝えてきた)を戻すことを命じた」と伝えた。

他方で、CIT分析員たちは、「クリミアやウクライナ国境への軍の移動には約1か月がかけられた(なお、第7師団は3月にはすでに移動していたと見られる)にもかかわらず、通常の配置地点へ戻す期間は10日未満となっている」ことを指摘している。

調査記事には、「これは、ショイグ氏の言う、第41軍の機材がポゴノヴォ訓練地(ヴォロネジ郊外のキャンプ、私たちの分析にて報告済み)に残されるということを、部分的に説明するものかもしれない。機材は、そこに少なくとも、第41軍が戦略軍事演習『ザーパド2021』に参加することになっている9月まで置かれることになる」と書かれている。

CITは、第41軍の人員のみが必要に応じてヴォロネジに戻るのに必要な日数は「数日」だと説明した。

CIT調査員たちは、「ウクライナ国境付近とクリミアに常に配備されている部隊と合わせると、ドンバス、あるいはウクライナ政府管理地域へロシア正規軍が展開する一定の脅威は維持されている。ただ、後者の場合は、新たな軍投入が必要となる」と指摘した。

さらに彼らは、2014年5月にもウクライナ国境からのロシア軍の撤退が発表されたことを喚起し、「しかしその時、全ての部隊が撤退されたわけではなかった。そして、7月には彼らはウクライナ軍に対して越境砲撃を行い、8月には増強を得て、複数の大隊戦術群としてドンバスに進行したのだ」と指摘した。

これに先立ち、22日、ロシア連邦のセルゲイ・ショイグ国防相は、「ロシアは4月23日から南部・西部軍管区の部隊を通常配置地点に撤退させ始める。軍部隊の確認は終わる」と発言していた

これを受け、ゼレンシキー大統領は、「私たちの国境の軍の削減は、それに比例して緊張を緩和する。ウクライナは常に警戒しているが、しかし、軍のプレゼンスを下げ、ドンバス情勢の沈静化のための行動はいかなるものも歓迎する。ウクライナは平和を求めている。国際パートナーたちのサポートに感謝する」とのコメントを発表している。


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