石油による利益はロシアを戦争へ駆り立てるだけ=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は19日、米国による対露石油制裁の緩和に言及しつつ、2026年3月におけるウクライナの長射程攻撃能力によるロシアの石油関連損失は、少なくとも23億ドルに上ると推定されると発言した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「残念ながら、米国による石油制裁緩和というさらなる決定があった。外交にとってこれによる実質的な利益は全くなく、石油による利益はその1ドル1ドルがロシアをさらに戦争へと駆り立てるだけだ」と指摘した。
同時に同氏は、「しかし、彼らはたとえその資金があったとしても、問題を解決できるわけではない。私たちの長射程制裁は機能し続けている。命中させた戦士たち皆に感謝している」と述べた。
その際同氏は、ウクライナの長射程攻撃によるロシアの石油関連損失は、今年3月だけで少なくとも23億ドルと推定されると伝えた。同氏はそして、「これは1か月間の数字だ。今、4月も継続している。これに関して、ウクライナ軍無人機システム軍第1独立センター、特殊作戦軍第98偵察センター、第19ミサイル旅団、第360独立沿岸ミサイル旅団、私たちの特殊戦力であるウクライナ保安庁(SBU)及び情報機関、そしてロシアの能力を削ぎ、ウクライナの安全をより拡大するために尽力している一人一人を、特に称えたい」と伝えた。
また同氏は、シルシキー・ウクライナ軍総司令官と会談したとし、「この戦争を理由としたロシアに対する私たちの『長射程制裁』を継続していく」と述べた。
これに先立ち、米国は、4月17日までに船積みされたロシア産の原油及び石油製品の供給及び販売を許可する新たなライセンスを発行していた。対露制裁の部分的解除にあたる、この新たな許可は2026年5月16日まで有効。
ウクライナのステファニシナ駐米大使は18日、米政権に対し、ロシア産原油の取引を制限する制裁を再開するよう呼びかけていた。