ロシア軍、ウクライナを再び大規模航空攻撃 死者4名、エネルギー施設等被害
ゼレンシキー宇大統領がXアカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、「現在、キーウ州、スーミ州、ハルキウ州、ドニプロペトロウシク州、ミコライウ州でロシアの大規模攻撃の被害除去作業が続いている。あらゆる必要な当局が動員されている。ロシアにとっての主な標的は、キーウ地域のエネルギー部門だったが、しかし、残念ながら、普通の建物、学校、民間企業にも着弾、損傷がある」と書き込んだ。
また同氏は、現時点で死者が4名出ているとし、遺族と近親者に哀悼を表明した。さらに同氏は、多くの負傷者が出ているとも伝えた。
同氏は加えて、3月14日未明を通じて、ロシア軍は約430機の無人機と68弾のミサイル(内13弾が弾道ミサイル)で攻撃を仕掛けてきたと報告した。発射されたミサイルの内、暫定情報で、58弾が撃墜できたという。
Зараз у Київській області, на Сумщині, Харківщині, Дніпровщині та Миколаївщині триває ліквідація наслідків масованого російського удару. Залучені всі необхідні служби. Основною мішенню для росіян була енергетика Київського регіону, але є, на жаль, також влучання та пошкодження… pic.twitter.com/GAR8hnmcr0
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) March 14, 2026
その上で同氏は、「ロシアによるこのような夜間の攻撃がある度に、防空システムとそのミサイルが、実質的に日々必要な物であることを全てのパートナー諸国に思い出させている。ミサイル供給に関する1つ1つの合意を待つ余裕はなく、全てをできるだけ迅速に実行に移さなければならない。防空ミサイルの生産を拡大するための私たちの合意は極めて重要な方向であり、この分野には100パーセントの注目が必要だ」と訴えた。
さらに同氏は、ロシアはウクライナにより多くの破壊をもたらすために、中東の戦争を利用していくだろうと指摘した。
同氏はその上で、「だからこそ、現実の脅威の水準に意識的に向き合い、相応の準備を整えることが必要だ。具体的には、世界の他の地域で何が起ころうとも、人々の命を現実に守れるよう、欧州の私たちは、特に弾道ミサイル迎撃用の、防空ミサイル、その他全ての必要なシステムの生産を発展すべきだ。欧州には、そのような防衛の信頼性を確保する能力がある」と訴えた。
中部キーウ州では、カラシュニク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の攻撃により同州では死者が4名、負傷者が15名出ていると報告した。
カラシュニク氏は、負傷者の内3名が重体で、2名が手術を受けていると伝えた。
また同氏は、住宅、教育施設、企業、重要インフラ施設が攻撃を受けたとし、最も被害が大きいのは州内のオブヒウ地区とブロヴァリ地区だと伝えた。現時点で、約30の施設に被害が出ているという。州内では、以下の地区で被害が確認されているという。
・ヴィシュホロド地区:集合住宅と倉庫施設が損傷。
・ブロヴァリ地区:民家2軒、寮、非居住用建物、オフィスビル、製造施設、レストラン、ガレージ協同組合、車両に被害。


・オブヒウ地区:学校2校、幼稚園、民家3軒、集合住宅、非居住用施設、製造用施設が損傷。
・ブチャ地区:民家1軒が損傷。
同氏はまた、「破壊に関する情報は接到し続けている。残念ながら、負傷者の数は増えている」と述べた。
南部ミコライウ州では、キム州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、今回のミサイル・無人機攻撃でバシュタンカ地区の産業施設の敷地内に被害が出ていると報告した。
またキム氏は、他に自動車3台が損傷した他、14日朝にはミコライウ地区クツルブ共同体に対してロシア軍のFPV無人機の攻撃があったと伝えた。犠牲者は出ていないとのこと。
南部ドニプロペトロウシク州では、ハンジャ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍が夜間に10回以上、無人機と榴弾砲で同州を攻撃したと報告した。
ハンジャ氏は、ロシア軍は一晩で、州内の以下4地区に対し、無人機及び火砲による攻撃を10回以上行ったという。
・シネリニコヴェ地区:シネリニコヴェ、ミコライウカ、ボヒニウカの共同体が攻撃を受けた。民家1軒及び附属建物1軒で火災が発生。
・クリヴィー・リフ地区:クリヴィー・リフ、ゼレノドリシク、カルピウカの共同体が攻撃され、インフラ施設が損傷。
・カムヤンカ地区:プヤティハトキでは、民家1軒で火災が発生、さらに民家5軒が損傷。
・ニコポリ地区:ニコポリ、ポクロウカ、マルハネツィの共同体が被害を受けた。
クレーバ復興担当副首相兼地域発展相は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍は14日未明、国鉄ウクルザリズニツャの施設を攻撃し、従業員2名が負傷したと報告した。
クレーバ氏は、ハルキウ州では、ロシア軍の無人機が列車に着弾したとしつつ、乗客に負傷者はなく、機関士と助手が破片による負傷を負い、医師が現場で必要な手当を行ったと伝えた。停電により使用されていたディーゼル機関車が損傷したという。

また同氏は、前日の夜には、クリヴィー・リフ地区でロシア軍が駅を無人機で攻撃し、機関車1両が損傷したと喚起している。

電力会社「ウクルエネルホ」は、フェイスブック・アカウントにて、今回の大規模攻撃でエネルギー・インフラが損傷しており、ウクライナの複数の州で緊急停電が導入されていると発表した。