ロシアもウクライナも、勝利や平和への明確な道筋を持っていない=NYT

ロシアもウクライナも、勝利や平和への明確な道筋を持っていない=NYT

ウクルインフォルム
トランプ米大統領とその交渉チームは現在イランへの対応に追われており、一方でロシア・ウクライナ戦争ではロシアもウクライナも、勝利への道、あるいは永続的な和平合意への道を見出せていない。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた

記事には、「欧州はウクライナにおける長期戦に備えており、モスクワとキーウの間の交渉による紛争解決への期待は薄れている」と書かれている。

また、これによりウクライナは、ロシアとの消耗戦においてかなりの程度孤立した状態で戦うことを余儀なくされていると指摘されている。ウクライナもモスクワも勝利への明確な道筋を持っておらず、米国の積極的な関与やロシアへの圧力なしに戦争の解決が可能であるとは誰も予想していないが、それらにはトランプ大統領が常に消極的であると説明されている。さらには、両陣営に対して大きな影響力を持つ、代わりとなる明白な仲裁者も存在しない。

ロシア・ウクライナ問題のアナリストであるジェームズ・シェア氏は、トランプ氏が1日で戦争を終わらせると約束してから15カ月が経過したが、「私たちは交渉が始まった時とほぼ同じ場所に留まっている」と指摘している。

同氏はさらに、欧州の人々は、ウクライナとロシアの間には利益と目標の根本的な相容れなさがあるとし、「唯一の賢明な道はウクライナの側に立ち続け、軍事的あるいは政治的手段によってモスクワを勝利させないことだとますます理解している」と説明した。

また同氏は、ゼレンシキー宇大統領はトランプ大統領の支持を得る能力に関して「自身の幻想の80パーセントを失った」としつつ、同時にウクライナ人は自分たちが軍事的に持ちこたえていると考えており、戦争のいかなる解決も、それが生じるのは戦場だと考えている、と述べた。

NYTは、ウクライナと米国は低レベルでの「いくつかの舞台裏の交渉」を継続しており、ウクライナの交渉担当者は米国とモスクワを交えた三者会談を求め続けているが、ロシア側がそれを拒否していると指摘。「しかし、真剣な交渉は現在停止している」と書かれている。

記事は、4月22日に採択された、ウクライナに対する900億ユーロの無利子融資というEUの決定を「ウクライナへのコミットメントを示す強力な兆候」と呼び、EUが追加の2つの対露制裁パッケージの承認でウクライナを支持したことを喚起した。4月23日のEUによる第20次対露制裁パッケージの承認後、EU当局者はすでに第21弾の制裁パッケージに取り組んでいると指摘されている。

NYTの取材に応じた複数の欧州当局者は、匿名を条件に、欧州関係者はロシアのプーチン氏が、ロシアが「ウクライナで得られる全てのものを得たのであり、その勝利を維持すべきだ」と考え、真剣な和平交渉に移行することを期待していると語った。同時に、彼らはプーチン氏がブリュッセルではなくワシントンと交渉することを望んでいることも認めた。

その他、カーネギー・ロシア・ユーラシア・センターの所長は、現在ウクライナもロシアもも解決に向けた大きな圧力を感じていないとの見方を示した。

ジャーマン・マーシャル基金の防衛専門家クローディア・メージャー氏は、ウクライナ人がロシアの石油インフラに損害を与えることにある程度の成功を収めたと考えているとしつつ、欧州にとっての問題は「私たちにウクライナのための勝利のセオリーが欠けていることだ」と指摘した。

同氏はまた、その考えは、ロシアに計算を変えさせるのに十分な圧力をかけるというものだったが、「私たちはウクライナ人にそのための十分なものを一度も与えていない」と主張した。

同氏は、「現在、私たちはただ、モスクワで何かが変わるまで、誰かが死とぬか、窓から投げ出されるとか、あるいは経済が崩壊するとかするまで、ウクライナ人をゲームの中に留めておこうとしているだけだ。しかし、それは戦略ではない」と主張した。

記事にはまた、ゼレンシキー氏が、世界のエネルギー価格を抑えるためにロシアの石油生産に対する制裁を緩和したトランプ氏の決定を厳しく批判し、「私は、ロシアは再びアメリカ人と遊んでいると思う。米国大統領と遊んでいるのだ」と発言したことが喚起されている。さらに、ゼレンシキー氏は、ロシアのエネルギー・インフラへの攻撃を停止するようにとの、名指しはしないものの間接的にワシントンからの、圧力に抵抗したと述べたという。

NYTは、ウクライナは新たな欧州の資金と戦場での一定の進展によって自信を得ているとし、一方でプーチン氏はエネルギー価格の急騰によるロシア経済への恩恵にもかかわらず、自身の目的を達成できていないと指摘した。

記事は、「したがって戦争は続き、停戦や平和的解決は依然として遠いように思われる」と締めくくられている。


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