ロシアはこの戦争に勝つことはできない=メルツ独首相
メルツ首相がベルリンでのバルト諸国の首脳たちとの共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メルツ氏は、「私たちは共にロシアへ明確なシグナルを送る。ロシアはこの戦争に勝つことができない。モスクワは、今日のコンタクト・ラインに沿った停戦に合意するために、交渉の席につかなければならない」と述べた。
また同氏は、ロシアのプーチン氏は対ウクライナ戦争を止めなければならず、「そうするかどうかは彼のみにかかっている」と強調した。
同氏はその他、ロシアはNATOの安全保障にとっての直接的な脅威であり、同盟諸国は防衛力の強化でそれに応じなければならないと訴えた。
その際同氏は、「その脅威は抽象的なものではない。私たちが今日話しているNATOの東翼においては、それは全くもって具体的な脅威であり、文字通り『素手で感じることができる』ものだ。ロシアは常にNATO加盟国の領空を侵犯している。ロシアはインターネット上でハイブリッド攻撃を行っている。ロシアはバルト海で海底ケーブルを破壊している。ロシアは、NATOがどれほど団結し、覚悟があるかを試している。このロシアの修正主義が何をもたらし得るかは、私たちは既に4年以上、ウクライナで毎日目にしている」と発言した。
メルツ氏はまた、バルト諸国が他の国々よりもかなり早くロシアによる危険の規模を認識していたと指摘し、ドイツ政府は防衛政策の問題においてバルト諸国を手本にしていると伝えた。そして同氏は、ウクライナ支援におけるバルト諸国の貢献を賞賛した。
その際同氏は、「ドイツは既に長い間、絶対的な数字においては、世界で最も多額の支援をウクライナに提供している。しかしながら、(国民)一人当たりで計算すれば、エストニア、ラトビア、リトアニアの方がより多くのことを行っているのだ。バルト諸国は数年前に、自国の国内総生産の0.25%をウクライナへの支援に割り当てるコミットメントを負った。これは模範的なアプローチだ」と強調した。
また、ミハル・エストニア首相は、同会談前のポリティコ紙とのインタビューにおいて、EU加盟国はプーチン氏の抑止に失敗した場合に支払わなければならなくなる代償についてもっと心配すべきだと述べた。同氏は、その代償は「防衛予算だけでなく、失われる命、弱体化する安全保障、破壊される経済、平和回復の費用」で測定されると指摘した。
同氏はさらに、「今日、抑止に投資することは、明日、侵略の結果に対して支払うよりもはるかに安上がりである。今ウクライナを支援することは、欧州の安全保障を高めている。ロシアが自らの目標を達成してしまった場合の欧州は、今日ウクライナが成功するのを支援することよりもはるかに高くつくだろう」と指摘した。
そして同氏は、「より強い欧州とは、より強いNATOを意味する」とし、「より強固な欧州の柱がNATOをより強くするのであり、それは全ての同盟国にとって有益だ」と主張した。