シビハ宇外相、訪日を総括 主要な成果に言及【日本語全文あり】

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シビハ宇外相、訪日を総括 主要な成果に言及【日本語全文あり】
ウクライナのシビハ外相は3日、6月30日から7月2日まで行った訪日について総括を行い、日本がキーウ・ペチェルシク大修道院の復旧に参加することや、日本がウクライナとの安全保障パートナーシップの新たなレベルについてのウクライナの提案を検討することなどの成果に言及した。

シビハ外相がフェイスブック・アカウントに総括文を掲載した

シビハ外相は「東京訪問は最大限充実したものの1つであった。2日間で18の会談を行い、それら全てが具体的な成果に関するものだった。訪問の3つの主要な総括は、日本がロシアの攻撃を受けたキーウ・ペチェルシク大修道院の復旧に加わること、ウクライナの機関強化のための奨学金プログラムに最大50万ドルを拠出すること、安全保障パートナーシップの新たなレベルについてのウクライナの提案を検討することだ」と指摘した。

また同氏は、日本が2022年以降、ウクライナに対して200億ドル以上支援してきたこと、支援は財政、人道、医療、教育、エネルギーの分野にわたり、日本の機材は、2022〜2023年の冬から、最も困難であった2025〜2026年の冬に至るまで、ウクライナ国民が戦時下の冬を乗り切るのを助けていると語った。

同時に同氏は、「私の訪問は決して感謝だけのためのものではなかった。過去の年月の間にウクライナの役割は変化した。それは東京でのあらゆる協議の際に感じられた。私たちが『乞う者』ではなくなって、もう久しい」と強調した。

同氏はそして、ウクライナが獲得した戦闘経験が同国の付加価値、地政学的ツールになったと指摘した。

シビハ外相が投稿した訪日総括の全文は以下のとおり。


ウクライナ及び日本:安全保障協力の新たな段階

アジアへの渡航、韓国及び日本への極めて生産的で、中身の濃い訪問を終える。

東京訪問は最も充実したものの1つであった。2日間で18の会談を行い、それら全てが具体的な成果に関するものだった。訪問の3つの主要な総括は、日本がロシアの攻撃を受けたキーウ・ペチェルシク大修道院の復旧に加わること、ウクライナの機関強化のための奨学金プログラムに最大50万ドルを拠出すること、安全保障パートナーシップの新たなレベルについてのウクライナの提案を検討することだ。

「ジャークユ(編集注:ありがとうの意)」。それが日本訪問中の主な言葉だった。日本はウクライナへの支持が、とりわけ社会の間で、前例のない水準の国である。それは全てにおいて表出している。訪問の一番最初に、ヴィシヴァンカを着て私たちを迎えてくれたJICAの日本側一同から、ウクライナ語の「ジャークユ」で協議を終えた日本の経済産業相、さらにはウクライナ語の個々の表現の知識で感銘を与えたその他の日本人たちに至るまでだ。

日本の文化とは、何よりもまず敬意だ。そのため、私にとっても、このような特別な友人たちに対して然るべき水準の感謝と敬意を示すことが重要であった。「ジャークユ」はこの訪問で最も繰り返された言葉であった。あるいは、日本語で言えば、「ありがとうございます」だ。

ウクライナには確かに日本に感謝すべき理由がある。2022年からの200億ドル以上の支援だ。支援は財政、人道、医療、教育、エネルギーの分野にわたり、日本の機材は、2022〜2023年の冬から、最も困難であった2025〜2026年の冬に至るまで、ウクライナ国民が戦時下の冬を乗り切るのを助けている。

同時に、私の訪問は決して感謝だけの内容ではなかった。過去の年月の間にウクライナの役割は変化した。それは東京でのあらゆる協議の際に感じられた。

私たちが『乞う者』ではなくなって、もう久しい。現代ウクライナは、唯一無二かつ望ましい安全保障パートナーである。私たちの英雄的な軍が築き上げた戦闘経験は、私たちの国の付加価値や、私たち外交官が外政上の優位性を得るために体系的かつ考え抜いて用いる地政学的ツールとなっている。

現段階において、ウクライナと日本の特別なパートナーシップとは正にこのこと、最も価値のある「経験」の交換に関するものである。それが日本の茂木敏充外相との協議の総括における私の主要アクセントの1つであった。

ウクライナは、地震、津波、原子力事故、大規模戦争といった災難からの復興における日本のユニークな経験を必要としている。これは財源についての話でもあり、日本の技術についての話でもあり、私たちの国と経済の復興への日本企業の参入についての話でもある。

それに対して日本は、現代の安全保障上の脅威から命を守ること、そして現代の技術戦争における効果的な防衛におけるウクライナのユニークな経験を必要としている。そのため、東京において日本側への私の主な提案は明確であった。安全保障パートナーシップの新たなレベルである。

全ての協議において安全保障に焦点が当てられていた。なぜなら、それは不可分であり、ウクライナと日本の間、欧州とインド太平洋の間で直接的に結びついているからだ。北朝鮮を自らの侵略戦争に巻き込み、その引き換えに金氏に対して資金、盗んだウクライナの穀物、技術、兵器を支援として提供することで、ロシアは朝鮮半島及び東アジア全体にとっての巨大な安全保障上のリスクを作り出した。この認識は私たちのパートナーたちにある。

この背景において、ウクライナとの安全保障上の連携の深化は、適切であり、時宜を得ており、何よりもまず日本自身にとって不可欠である。

そのため、日本の小泉進次郎防衛相との私たちの会談は非常に重要だった。私と一緒に、防衛産業間の結びつきを確率するために東京に到着した私の同僚であるオレクサンドル・カミシン氏(編集注:大統領顧問)もそれに参加した。このような代表団の構成は、日本との安全保障パートナーシップの発展に関する私たちの国家の意図の実践性を示していた。

日本側からは、小泉氏からも、他の高官からも、ウクライナの軍事能力に対する極めて高い評価と、ロシアに対する私たちの長射程制裁への賛辞が聞かれた。

ロシア人には勝つことができるということをよく知っているネイションの代表者からこれを聞くことは特別に嬉しかった。「戦争で一度も敗北したことがないロシア」に関する同国のあらゆるプロパガンダ語りに対しては、1つの言葉を思い出させるだけで十分である。「ツシマ」だ。

全ての対話相手に対し、戦場における実際の情勢推移について、ロシアが戦場でいかなる戦略的目標も達成できておらず、代わりに民間人への野蛮な攻撃を行っていることについて報告した。

ロシアは、私たちの訪問中にウクライナへの新たな野蛮な大規模攻撃を行った。当然、あらゆる会談においてそれが主要な議題となり、日本人に対して被害と必要な措置について伝え、今後の支援の確約を得た。

小泉氏との私たちの協議は、キーウに弾道ミサイルが飛んできていたのとほとんど同じ時刻に行われていた。

さらに、ウクライナの首都の集合住宅への巡航ミサイル発射のためにロシアの戦略爆撃機が離陸したのは、日本から比較的遠くないアムール州の軍事基地からであった。したがって、この戦争は、文字通りの意味でも比喩的な意味でも、思われるほど、日本から遠くはないのだ。

私たちは、ロシアによる私たちの国への極東の脅威に関して、日本側との情報交換を深化させることに関心がある。私たちはまた、「PURL」の非致死性装備品への最近の約150万ドルの拠出に対して日本に感謝している。

私たちは、エヴィアンでのG7首脳会談の際、高市首相からウクライナ支援の不変性に関する重要なシグナルを聞いた。

ところで、その首脳会談の際、ウクライナのゼレンシキー大統領は日本の指導者と短時間ながらも温かい会話を交わしていた。

東京での協議において、私たちは首脳レベルでの対話の継続に向けた準備に着手した。私たちの人々の間に存在する敬意と相互感謝の水準を定着させる、真剣で中身のある詰め、新たな合意を準備できると確信している。

東京滞在の間、ほぼ全ての主要な高官と協議を行った。日本の国会両院の議長。ウクライナ・日本友好議員連盟。外相、防衛相、経済産業相、総務相。政権与党である自由民主党の幹部。私たちの歴史の中で最も困難な年月に、ウクライナへの支援に並外れた貢献をした方である、岸田文雄元日本首相とも会談した。私たちの国の偉大な友人である、松田邦紀元駐ウクライナ日本大使とも会う機会を得た。

訪問の際、私たちの国で多くの支援プロジェクトを実施している日本の国際支援機関であるJICAと中身のある会談を行った。その服装によって、今回ウクライナのソーシャルメディアで話題になったのはまさに彼らだ。ウクライナへの心からの愛が、彼らのヴィシヴァンカの中だけでなく、心の中にもあることを私は認めることができる。

継続中のプロジェクトに感謝し、社会の団結及び統合に焦点を当てた、支援の潜在的な新たな方向性に注目することを提案した。具体的には、退役軍人、前線地域への支援プロジェクト、また国外から帰国するウクライナ人家族のためのウクライナにおける適切な環境の創出への支援を呼びかけた。

今回、代表団にはウクライナの商業界の代表者たちも含まれており、特にエネルギー企業に力点が置かれていたほか、ヴィタリー・キンドラチェウ経済次官も参加していた。私たちは東京において、日本貿易振興機構(JETRO)のプラットフォームで、個別のウクライナ・日本フォーラム「エネルギー・ビジネス対話」を開催した。ウクライナへの不変の支持に対して、その高島大浩理事に感謝する。ウクライナの復興、特にエネルギーの分野における復興への日本企業の活発な参加を期待している。

日本国際問題研究所の主要な専門家たちとも中身のある対話を行った。戦場における現在の状況、地政学的ダイナミクス、和平プロセスの展望について説明した。ウクライナと日本を結びつける安全保障上の脅威、プーチン氏を和平へと強制する手段、私たちの国々の間の安全保障協力の発展の展望について意見を交わした。

訪問の際、私はいつもウクライナ人コミュニティとの面会のための時間を見つけるよう努めている。東京において、祖国から遠く離れて自らの文化を維持するだけでなく、日本におけるウクライナの国益の推進に活発に参加しているウクライナ人たちと、とても温かい面会と率直な対話を行った。彼らに対してそのことにつき感謝し、私たちの不変の支持、連携にオープンであることを明言した。ウクライナ正教会の長司祭であり、日本におけるウクライナ正教会「聖ユダミッション」の司祭であるポール神父に「琥珀の心」表彰を授与した。

その他、全国心理業連合会の浮世満理子代表理事、ウクライナ心のケア交流センター「ひまわり」のスポンサーたちとの会合を訪れた。オレーナ・ゼレンシカ大統領夫人のメンタルヘルス・プログラムでの連携での、私たちの人々へのサポートにつき同センターに謝意を表明した。

東京において、私は私たちの軍人がリハビリを行っている世田谷中央病院(編集注:自衛隊中央病院)も訪問した。彼は2014年から戦っており、実質的に全ての「激戦地」を経験し、全面戦争の際にスーミ州で重傷を負い、腕を失った。彼にはもう日本で義手が製作されている。数週間後、彼はウクライナに帰国し、軍務を継続することを計画している。私は彼に、負傷しているだけでなく3人の子供がいるのに、なぜ軍務に戻るのかと尋ねた。彼の返事に私は感銘を受けた。「私に3人の子供がいるのは、彼らの後ろに隠れるためではなく、彼らを守るためだ」。

戦士の士気。それが私たちの軍の主な力だ。私は、日本の主要なテレビ局であるNHKの総括インタビューの際にもそのことについて語った。

ジャーナリストの質問は主に、日本にとっての安全保障パートナーとしてのウクライナの新たな役割に焦点を当てていたことは象徴的である。それは日本の対話相手や社会の全体的なムードを反映している。彼らは私たちの国家に、単にかわいそうな侵略の犠牲者を見てはいない。彼らは、私たちの中に、力、経験の価値、同志を見ている。これは協力のための巨大な地平を開くものだ。首脳レベルでの対話の継続に向けて準備を進めている。

この充実した、実りの多い訪問に対して、在日ウクライナ大使館のチーム、そしてユーリ・ルトヴィノフ大使に私個人から感謝を表明したい。最大級に中身のある実り多い訪問の1つであった。戦時下の国の外相の遠出は、非常に本質的な中身の充足によってのみ正当化され得るものであり、正当化されなければならないと考えている。今回の場合は、まさにその通りとなった。

ウクライナの強化、侵略国への圧力増大、特に制裁強化、そして包括的で公正かつ永続的な平和を近付けるために、私たちは活動を継続する。


これに先立ち、6月30日から7月2日にかけて、シビハ宇外相が訪日していた。

写真・動画:シビハ外相、ウクライナ外務省


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