和平計画案では2つの問題がまだ合意されておらず=ゼレンシキー宇大統領

和平計画案では2つの問題がまだ合意されておらず=ゼレンシキー宇大統領

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は29日、和平合意に向けた作業では、領土とザポリッジャ原子力発電所に関する2つの問題が未合意のまま残っていると発言した。

ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に明らかにした。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「2つの問題が残っている。それは、ザポリッジャ原子力発電所をどのように機能させるかというものと、領土問題だ。それらが20項目の文書の中で残っている2つの問題である。私が、計画は90%準備ができていると述べたのはそのためだ。なぜなら、2つの項目について合意がないからだ」と説明した。

また同氏は、安全の保証に関しては、全ての内容について100%準備ができているとし、「事実そうである」と伝えた。

同時に同氏は、「そして、確かに、私たちは安全の保証の有効期間に関しての詳細について、まだ少し協議している」と付け加えた(編集注:現在の案では米国による安全の保証の提供期間は延長の可能性付きで15年となっているが、ウクライナ側はそれを30〜50年間に延長する可能性を提起している)。

また記者から、たとえ主要パートナー国からの提案であっても、それがウクライナの国益や安全保障上の現実にそぐわない場合、ウクライナにはどのような提案に対しても「ノー」と言う完全な権利が残されているのかと質問されると、ゼレンシキー氏は、「交渉プロセスは容易なものではない。ただし、あなた方は、ウクライナの立場を知っているし、私は交渉を完全にオープンに進めている。そして、私たちは互いにたくさん『ノー』と言い合っている。ある1つの問題に対して、一度だけではなく、何百もの問い、そして何千もの細部に対してである。それは非常に難しいプロセスなのだ。『ノー』と言う場面は何百回もある」と回答した。

同時に同氏は、交渉当事者たちが妥協点を見出す問題もあると述べた。

そして同氏は、「パートナーたちが私たちに『イエス』と言う時もあれば、その逆もある。つまり、それは完全に正常な外交の闘いなのだ。そして、そこに国家の独立と、その独立した立場があるのだ。ところで、私たちはそのために戦っている」と指摘した。

同氏はさらに、そのウクライナの独立、独立した立場こそが、プーチン氏が望まなかったものであるとし、プーチン氏はウクライナ人によるどのように生き、誰を選び、何を守るかという主権的権利を奪いたがっていたのだと説明した。

同氏はその上で、「そのため、今日ウクライナは独立しており、ウクライナの利益にならないことについては、私たちはオープンにそれを口にしている」と明言した。

これに先立ち、28日、ゼレンシキー大統領は、米フロリダ州でトランプ米大統領と会談していた。

トランプ大統領は28日、ロシア・ウクライナ戦争の終結に向けた交渉は最終段階にあると主張しつつ、同時にいくつかの困難な問題が残っていると発言していた。その際、最も困難な未解決の問題について質問されると、トランプ氏は、それは領土の問題だとし、「土地はすでに一部制圧されている。もしかしたら、その土地の一部はさらに制圧されるかもしれないし、今後数か月の間に制圧されるかもしれない。ならば、今協定を結ぶ方が良いのではないか?」と主張していた。

写真:大統領府


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