ロシアとの戦争はウクライナが安全の保証を得た時に終わる=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は29日、ロシア・ウクライナ戦争は、ウクライナが安全の保証を得た時に終結すると発言した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際、停戦の場合には戒厳令が解除されるかとの質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「何よりまず、私たちは皆、戦争が終わることを望んでいる。その時、戒厳令も終了するし、そのようにしかならない。しかし、戒厳令の終了は、ウクライナに安全の保証が現れる瞬間となる。安全の保証なしには、この現実の戦争が終わったことにはならない」と述べた。
その際同氏は、ロシアのような隣国がいれば、再侵略のリスクがある点に注意を向けた。
その点につき同氏は、「安全の保証とは何か? なぜ私たちは今、安全の保証にこれほど多くの時間を割いているのか? それは、パートナーたちによるモニタリングとプレゼンスだ」と説明した。その際同氏は、「米国、欧州、同盟国とともにどのようにそれら全ての文書を完成させ、終戦20項目に署名する可能性を見出す」ために、諸国は真剣に向き合っていると述べた。
そして同氏は、「私は、その瞬間に同時に安全の保証を得ることを強く望んでいる。つまり、時間を無駄にはしないということだ」と発言し、ウクライナが安全の保証を得た瞬間こそが「私たち全員にとって、戦争が終わったというシグナルになるのだ」と強調した。
同氏はそして、「当然ながら、こうした時期の設定には、私たちの軍の司令部の理解と立場が影響する。私たちは初めからそのように話し合ってきた。彼らが、戒厳令を解除するために全てのインフラが整ったと言わなければならない」と指摘した。
写真:大統領府