専門家、ウクライナ製長射程ミサイル「フラミンゴ」と米国製「トマホーク」の性能を比較

専門家、ウクライナ製長射程ミサイル「フラミンゴ」と米国製「トマホーク」の性能を比較

ウクルインフォルム
ウクライナの防衛企業「ファイア・ポイント」の専門家は、ウクライナ製長射程ミサイルシステム「フラミンゴ」は、ウクライナがたとえ米国製ミサイル「トマホーク」の供給を受けられなくても、ロシアとの戦争においてウクライナが勝利を収めるための重要な要因となり得ると指摘した。

ミサイル「フラミンゴ」を開発した企業「ファイア・ポイント」のアルテム氏(安全上の理由から姓は非公開)がウクルインフォルムにコメントした。

記者から、米国の支援、とりわけ米国製長射程ミサイル「トマホーク」なしに、ウクライナがロシアとの戦争にウクライナ製ミサイル「フラミンゴ」を用いて勝利できるかという質問に対し、アルテム氏は、「できると私は確信している。なぜなら、『トマホーク』は第一に旧式であるからであり、第二に技術的な特性ではるかに劣っているからだ。現在の『フラミンゴ』と比べて、それは全てにおいて劣っている。第三に、輸送費と運搬手段を含まなくても、それらの価格はどうやら5倍する」と指摘した。

また同氏は、アメリカの「トマホーク」では状況を救うことはできなかっただろうと述べた。同氏はその際、「私たちは間違いなく、『ハイマース』より多くは受け取れなかっただろう。したがって、自分たちの生産だけが、必要な場所全てで占領者を攻撃し、私たち自身が目標を決定できるだけの量を確保できるのだ。それが非常に重要だ」と強調した。

同氏はさらに、「フラミンゴ」ミサイルは発射までに20〜40分しかかからず、目標への射程距離は最大3000キロメートル、ミサイルの最大速度は時速950キロメートル、爆薬の重量は1000キログラム以上だと力説した。一方で、「トマホーク」は旧式で数倍高価であり、現在の戦争状況ではそれほど効果的ではないとも述べた。同氏は、「これ(編集注:「フラミンゴ」)はもう試作品ではなく、完全にウクライナの量産品だ。私たちはこのような勝利の兵器を完全に供給できる」と述べた。

これに先立ち、ウクライナで射程3000キロメートルの長射程巡航ミサイル「フラミンゴ」が発表されていた。ミサイルの写真は、写真記者のイェフレム・ルカツィキー氏がフェイスブック・アカウントに投稿。その写真の説明で、同氏はミサイルがすでに量産体制に入っているとコメントした。写真は8月14日木曜日に、非公開の場所で撮影されたもの。写真のコメントから、開発はファイア・ポイント社が行ったことがわかっていた。

写真:Milanion Group


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