フェドロウ宇前国防相、在任期間中の活動成果を総括
フェドロウ氏が自身のチームの活動成果についてフェイスブック・アカウントに投稿した。
フェドロウ氏は、「国防相という立場でウクライナ国民に仕えられたことは、大きな名誉だった」と書き込んだ。
そして同氏は、自身が率いた国防省のチームがこれまでに実現できたこととして、次のとおり列挙した。
1.ロシア側に対するスターリンクの遮断。これにより、効果的な無人機戦を展開する敵の能力を劇的に低下させた。
2.予算がない状態で国防省を引き継いだ中、リスクを冒して年度末の給与支給費から資金を充当し、中射程攻撃、光ファイバー式FPV無人機、安価な偵察手段、無人地上車、迎撃用無人機、長射程無人機へ効果的に投資した。4か月間で前年全体の総数を超える無人機を調達した。
3.独自の予算枠を伴う独立プログラムとして「ロジスティクス・ロックダウン」を開始。これにより、適切な調達やトップ部隊への支援と相まって、敵の兵站を遮断し、クリミアの孤立化に着手することが可能となった。
4.無人システム軍向けの無人機調達の基盤となる「無人機ライン」資金提供プログラムを継続。
5.技術を最優先にして戦う現代的な無人機強襲部隊への支援プログラムを開始。
6.「ブレイヴ1マーケット」ポータル上の「イェ・バリ」を通じた調達に対して70%の前払いを導入。
7.調達システムを劇的に変更したこと。長距離砲や数十万機の無人機に関する最初の入札を開始し、国家予算から数十億ドルを節約した。
8.軍向けとして初めて、数千台のピックアップトラック、バギー、四輪バギーを調達したこと。これらを入札を通じて購入。
9.パブロ・ラザリ氏を空軍に統合し、大規模攻撃のたびに事後検証(アフター・アクション・レビュー)を行う手続きを導入。この期間中、無人機の迎撃率は83%から91%へ、巡航ミサイルの迎撃率は47%から87%へ向上した。
10.防空システム「パトリオット」の「PAC2 GEM-T」ミサイルを初めて契約したほか、欧州の融資を利用して「PAC3」ミサイルを調達するための申請を行ったこと。
11.旅団や軍団に対する無人機の基本レベルの供給を開始したこと。7月から全ての戦闘旅団や軍団が、人的介入なしに予想される無人機の供給を受け取り始める。これにより、今後の行動予測が可能となる。
12.火薬やミサイルの製造業者に対する大規模な助成金プログラムを開始。
13.不人気ではあるが極めて重要な軍の改革に着手。これには、明確な服役期間や猶予を伴う全員一律の契約制度、歩兵や強襲兵に対する世界最高水準の給与の導入、透明で魅力的な市場条件による外国人採用市場の開放、無断離隊した軍人の復帰を促す新たなインセンティブ手段が含まれる。
14.「ラムシュタイン」会合を3回開催し、私たちの敗北が迫っているかのようなロシア側の情報面の「罠」から抜け出し、ウクライナに対するパートナー国の信頼を取り戻したこと。今年分として400億ドルの支援が表明された(これには欧州の融資は含まれない)。
15.ウクライナの軍事的優先課題に欧州の融資を活用する仕組みを開始したこと。これは個別の複雑な官僚的課題であったが、実現に至った。
16.シャヘド型自爆無人機に対抗する安価なミサイルを増産する道を見出したこと。過去最大の契約に署名した。
17.ウクライナ製弾道ミサイル。象徴的なことに、内閣退陣の日に、国防省の管轄下で開発されていた弾道ミサイルの試験に成功した。技術仕様を劇的に変更して最大限の精度を実現し、価格を30%削減した。ウクライナは新たなリーグに参入する。
18.滑空爆弾を搭載する戦闘機「スホイ」を撃墜可能にする戦闘機「グリペン」の調達契約に署名。
19.軍と共に作戦「アシャン」を立案・実行し、敵の機械化部隊による攻勢を半年間にわたり阻止したこと。
20.投資を呼び込み防衛産業の生産を拡大するため、「無人機取引」プログラムの一環で輸出を解禁したこと。
21.「トロフィー・ラボ」を立ち上げ、パートナー国がロシアの軍事開発品を研究する機会を提供したこと。
22.戦争への人工知能の導入を加速させるため、「ディフェンスAIセンター A1」を立ち上げたこと。
そしてフェドロウ氏は、自身のチームが達成できなかったことについても以下のように報告した。
1.NATO基準や常識に沿った国防省の組織改革を完了させること。新構造を稼働させ、多くの人員を解雇し、多くのプロセスを開始した。しかし、改革を停滞させていた人々をより断固として解雇すべきであった。
2.完全に全ての調達を入札へ移行すること。
3.下された決定に対する責任の文化を築くこと。
その上で同氏は、「英雄的なウクライナ国民こそが、この制度的な文化を形成すると信じている」と強調した。
同氏はまた、ウクライナを守り、勝利のために働く一人一人、24時間年中無休で効果的な任務を遂行した自身のチーム全体、辛抱強く支えてくれた家族、支援してくれた全ての人に謝意を表明した。
同氏はさらに、「私は、非対称性、イノベーションのスピード、組織の力によって敵に勝利するという、かつて国防省に持ち込んだ使命のために引き続き活動していく。これからだ」と強調した。
写真:フェドロウ前国防相(フェイスブック)