米国はウクライナのための安全の保証に加わる準備がある=メルツ独首相
メルツ首相がアラスカでの米露首脳会談後にZDFの番組出演時に発言した。
メルツ氏は、「現在交渉テーブルには、ロシアとの和平協定の遵守を長期的に保証することのできる安全の保証がある。そして、良いニュースは、米国が、欧州の人々を放っておかずに、そのような安全の保証に参加する準備があることだ。しかし、欧州の人々は自らの貢献をせねばならない」と発言した。
またメルツ氏は、トランプ米大統領はドイツに対してプーチン氏との協議について徹底的に情報提供したと述べた。同氏は、その内容は、アラスカでのプーチン氏とトランプ氏の共同記者会見で全ての人が聞いた内容を「はるかに超える」ものだったと述べた。特に、トランプ氏は、ロシアが立場の違いの大きな公式な国境ではなく、実際の衝突ラインについて交渉することに「準備ができているように見える」と述べたという。メルツ氏はしかし、問題はウクライナがどのような領土的譲歩を行う用意があるのかという点にあると指摘した。
その際メルツ氏は、本件においてトランプ氏は、ウクライナ、欧州、米国で共同で合意された立場を譲歩しなかったとの見方を示し、トランプ氏はウクライナ人や欧州人抜きで、彼らの頭越しにプーチン氏と領土について交渉しているわけではないと指摘した。
さらに同氏は、「ここ数日間で、欧州人と米国人を団結させることができた」と述べ、そのためにドイツが多くの努力を払ったと指摘した。
同時に同氏は、欧州の人々は、和平交渉のために停戦を達成することが必要不可欠な前提条件であると考えていることを認めた。同氏は、以前トランプ氏も語ったことであるが、しかし、ロシア側にはそれへの準備がなかったと指摘した。そして同氏は、もしゼレンシキー宇大統領のワシントン訪問と、あり得る三者会談の後に、真の和平協定を達成することができれば、「それが最も重要な結果となるだろう」と述べた。
同氏はさらに、ウクライナに関する米国と欧州の同盟国との協力は続いていくと述べた。