ハンガリー政府、オシチャド銀行の押収された資金と金に関する特別政令を採択
同政令につきウクライナの公共放送「ススピーリネ」が報じた。
今回出された政令第49/2026(III.9.)は、ハンガリー領内をオシチャド銀行の車両で輸送されていた3500万ユーロ、4000万ドルの現金、各1キログラムの金の地金9本に対する措置に関するものとなっている。
同政令には、3月5日にハンガリーの税関職員がウクライナ国民7人の乗った車両2台を拘束したが、検査現場では「資金の出所、最終目的地、輸送の目的、当該資産を同国領内で輸送するための法的根拠を確立することができなかった」と書かれている。
ハンガリー政府は、輸送の状況が国家安全保障上のリスクを構成するおそれがあるとし、「現金と金の輸送方法が通常の国際的慣行に適合していなかった」ため、「刑事捜査を開始した」と主張している。
政令にはまた、今後ハンガリーの捜査当局が資産の出所、輸送の目的、輸送者と犯罪組織などとのあり得る結び付きを特定しなければならないと書かれているという。
さらに政令には、ハンガリー国家税務・税関庁が同政令発効から60日間継続すると見込まれる「捜査の間、押収された資金と金を保管」していくとある。この期間中、押収された資産はハンガリー当局の管理下に留めておかれるとのこと。
この政令はハンガリーの公報に掲載され、既に発効している。
これに先立ち、ハンガリーのオルバン首相の政党「フィデス」は、ハンガリー領内で同国当局が押収したウクライナのオシチャド銀行の現金と金の留置に関する法案を提出していた。
これに先立ち、3月6日未明、シビハ宇外相は、ブダペストでハンガリー当局が7人のウクライナ国民(国営オシチャド銀行職員)を人質に取り、彼らが輸送していた現金を強奪したと発表していた。同氏によれば、これら職員は2台の銀行車両でオーストリアとウクライナの間をトランジット走行しており、政府系銀行間の定期的な業務の範囲内で現金を輸送していたという。
その後、シビハ宇外相は、ブダペストでハンガリー当局に拘束されていた7人のウクライナ国民が既にウクライナ国境を越えたと報告していた。
オシチャド銀行は、3月6日にハンガリーで同国当局によって差し押さえられた現金と金の返還を求めて、法的措置を講じると発表している。
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