グテーレス国連事務総長、クリミア及びドンバスに民族自決権は適用できないと説明
ウクルインフォルム
グテーレス国連事務総長は29日、ウクライナ領のクリミアとドンバスに対して、民族自決の原則は適用できないとの見解を示した。
グテーレス事務総長が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムのニューヨーク特派員が伝えた。
ロシアの記者から、国連はクリミア及びドンバスの事例を、その原則(編集注:民族自決)を適用すべきものとして検討することはできるか、と質問されると、グテーレス氏は、「2つの重要な原則がある。第1の原則は国家の領土一体性であり、もう1つの原則は人々の自決である」と答えた。
同氏は続けて、国連法務局の見解を以下の通り引用した上で、しかし、人々の自決というのは、一連の不可欠な条件が揃っている場合にのみ可能になるものだと強調した。
その上で同氏は、「私たちは、自決の原則をクリミア及びドンバスに対して適用することはできないという結論に達しており、したがって、その状況においてはウクライナの領土一体性の原則が優っている」と説明した。
なお、ロシアのプロパガンダ・メディアを見ると、ロシアが昨今のグリーンランドを巡る状況を、ロシアが占領を続けるウクライナ領での自らの行動と同列に扱おうとしていることが看取される。その文脈で、ロシアはドンバス及びクリミアの住民の自決権を認めるよう国連に要請していた。