ゼレンシキー氏、トランプ氏との会談で和平計画全項目についての国民投票実施を提案へ
ゼレンシキー大統領がアクシオスとのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、国民投票の実施には政治面、運営面、安全面のリスクが伴い、準備には最低でも60日間が必要だと指摘した。
また、米国は安全の保証の二国間協定の有効期間を15年と提案しているが、ゼレンシキー大統領はそれでは不十分だと考えているという。
ゼレンシキー氏は、「私たちは15年以上が必要だと思っている」と述べ、トランプ氏がその立場を支持したら、それは「大きな成功」と見なすと指摘した。
また同氏は、トランプ氏との間で終戦の枠組み基盤について合意することに期待を示した。同時に同氏は、領土問題に関して、「強い」立場をとれない場合には、ウクライナ国民の同意が必要になると指摘した。
同氏はその際、国民投票の実施には深刻な政治面、運営面、安全面の深刻なリスクが伴うと強調し、そのため、投票の準備と実施には60日間の停戦が最低限必要な期間だとの見方を示した。
安全の保証については、ゼレンシキー氏は、ウクライナは協定案の基本分部分に合意したものの、その文書の有効期間をはじめとする、「技術的な点」が残っていると述べた。
さらに同氏は、これまで同様、領土問題に関する条件を改善することを目指していると表明した。しかし、もし和平計画が「非常に困難な」決断を伴うものとなれば、20項目の計画の全項目を国民投票にかけるのが正しいとの見方を示した。
同氏は加えて、選挙や国民投票に関する問題点も指摘し、安全上の理由で人々が投票所に行けない場合、投票結果が非合法になる可能性があることを指摘した。同氏はその際、「人々が投票できない中で実施するよりは、国民投票自体を全く行わないほうがよい」と訴えた。
その他同氏は、ウクライナで実施され得る投票を英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票と比較しつつ、ウクライナでは投票が戦時下かつ短期間で行われることになるかもしれないと指摘した。
また、米国の高官がアクシオスに語ったところによると、ロシア側はウクライナで国民投票の実施が宣言された場合の停戦の必要性を認識しているものの、より短い停戦期間を主張しているという。
写真:大統領