中国、ゼレンシキー宇大統領による中国国民への制裁予告にコメント
ウクルインフォルム
中国政府は23日、ロシアの対ウクライナ侵略戦争への加担を根拠とした中国の企業及び個人に対する制裁の導入を控えるようウクライナ政府に求めた。
中国外交部の林剣報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ウクルインフォルムの特派員が、ゼレンシキー大統領が22日に、ロシアだけでなく中国を含む他国の個人・団体も対象とした、侵略への加担を根拠とする新たな制裁措置の発動を予告したことについてコメントを求めると、林報道官は、「中国は、国際法に違反し、国連安全保障理事会の支持を得ていない一方的な制裁に一貫して反対している」とコメントした。
その際同氏は、「ウクライナ側はその振る舞いを正し、今後、中国に関する不当な行為を避けるべきだ」と主張した。
同氏はそして、ウクライナが中国国民・企業を制裁リストに含めた場合には、中国はそれらを保護するための措置を講じると伝えた。その際同氏は、「中国は、ウクライナによる制裁が導入された場合、自国の企業及び国民を保護し、対抗措置を講じる権利を留保する」と発言した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は22日、ロシアの団体、対ウクライナ侵略を助長している個人に対し、さらに数件の制裁決定を年内に下すと表明していた。また、その制裁リストにはロシア国民だけでなく、中国を始める外国籍者も含まれると述べていた。
写真:Shuttestock