ヴァンス米副大統領、露宇和平交渉に「突破口」が生じているとしつつ、問題点に言及

ヴァンス米副大統領、露宇和平交渉に「突破口」が生じているとしつつ、問題点に言及

ウクルインフォルム
米国のヴァンス副大統領は、同国がロシアとウクライナそれぞれとの間で行っている和平交渉の結果につき、自身は確信を持てないものの、米国は和平努力を継続すると発言した。

ヴァンス副大統領がアンハードとのインタビュー時に発言した

ヴァンス氏は、和平交渉においてウクライナ側、欧州側、ロシア側の3つのグループ全てとの間に「挑戦がある」と述べた。しかし、同氏は、現在は突破口が開かれていると述べた上で、その突破口とは「全ての問題が事実上、オープンな議論の場に出された」ことだと指摘した。さらに同氏は、当初は「手元のカードを明かさず、偽の問題の背後に隠れるような、ちょっとしたごまかしのゲーム(game of obfuscation)」が行われていたが、ここ数週間のウクライナ側とロシア側の動きから、何が交渉不可で、何が交渉可能であるかという実感が得られていると指摘した。

そして同氏は、「私は、ロシア側はドネツィク(編集注:ドネツィク州)の領土支配を本当に望んでいると思う。ウクライナ側は、当然ながら、それを重大な安全保障上の問題と見なしている。たとえ彼らが非公式に(privately)、最終的にはおそらくドネツィク(州)を失うだろうと認めていたとしてもだ。だが、それは、『最終的には』だ。それは今から12か月後かもしれないし、もっと先かもしれない。したがって、その領土的譲歩は、交渉における大きな停滞となっている。その恐ろしい領土的譲歩、と言うべきだろう」と発言した。

同氏はさらに、他にも、より重要度の低い問題があるとし、とりわけザポリッジャ原子力発電所の管理や、被占領下の数千人のウクライナ国民の運命についてだと述べた。

その際同氏は、「(編集注:ザポリッジャ州の)原子力発電所を誰が管理するのか? 共同管理は可能なのか。1国、あるいは複数国による管理が必要なのか? ウクライナに留まっている民族的ロシア人はどうなるのか? ロシアに留まっている民族的ウクライナ人はどうなるのか? 現在被占領地にいるが、ウクライナでの生活を望むウクライナ人たちはどうなるのか? どのようにそれを促進するのか? 多くのロシア人も類似の問いを投げかけている。そしてもちろん復興の問題もある。これについては、ウクライナ側が重視しているのは当然だが、ロシア側の関心はやや低い」と発言した。

同氏はまた、特定のグループが議論の障害となっているわけではなく、少なくともここ数か月、全員が「誠実に交渉に参加してきた」と主張した。

同氏はそして、「私たちはこの問題を解決しようと試みていく。交渉の継続を試みていく。進展はあったと思うが、今日この場に座っていて、平和的解決に至ると確信を持って言うことはできない。その可能性は大きいと思うが、そうならない可能性も十分にある」と発言した。

写真:ウクライナ大統領府


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2025 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-