欧州は全ての国が受け入れ可能なロシア凍結資産活用策を模索していく=マクロン仏大統領

欧州は全ての国が受け入れ可能なロシア凍結資産活用策を模索していく=マクロン仏大統領

ウクルインフォルム
フランスのマクロン大統領は19日、欧州連合(EU)がウクライナへの融資について合意に至ったことに満足の意を表明した。同時に同氏は、欧州連合のすべての国にとって受け入れ可能なロシア連邦の凍結資産の活用方法については、引き続き模索していくとした。

マクロン大統領がブリュッセルで開催されたEU首脳会議後の記者会見で述べた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

マクロン氏は、「私たちは、ウクライナのためにコミットしたことを実行した。決定がなされなかったら、破滅的な事態となっていただろう。幸いなことに、私たちは決定を下した。具体的な結果を伴う明確な義務だ。したがって、今回のサミットはウクライナにとって非常に良いものとなった。それは欧州の人々からの安定と支援のメッセージだ」と発言した。

また同氏は、EU予算によって裏付けされた借入に基づき、今後2年間にわたって900億ユーロ規模の融資を提供するという今回の決定は、「ウクライナが軍事努力の資金調達に必要な手段を獲得することを保証するために、最も現実的で実用的なものであることが証明された」と述べた。

さらに同氏は、今回の決定は全会一致で採択されたと補足した。同氏はその際、「これについて全会一致を得られたことを、私は非常に重要だと思っている。そのため、私はこれをむしろ信頼の証であり、それゆえに強さの証だと評価している。これは27か国が、委員会に債務の発行を許可することに連帯して同意したということだ。実際、私たちは非常に高い調整を携えてこの理事会を終える。私たちは直ちに技術的な選択肢の1つを採用して実行に移し、もう1つの選択肢についても作業を継続する」と発言した。

同時に同氏は、欧州理事会が欧州委員会及び欧州中央銀行と共に、不確実性を取り除き、ロシア資産の活用を可能にする決定に向けてさらに取り組んでいくと指摘した。その際同氏は、明確なスケジュールはないが、その活用に向けた政治的な意志はあると補足した。

これに先立ち、欧州理事会は19日、EU予算を裏付けとしてウクライナに900億ユーロを融資することで合意したと発表していた


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