マリウポリからロシアに連れ去られた青年はまもなくウクライナへ帰還する=宇オンブズマン
ルビネツ氏がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
ルビネツ氏は、「公式に認める。私たちは、ボフダンのウクライナへの帰還と妹(編集注:イェルモヒン氏のはとこ)との再会につき合意がある」と書き込んだ。
同氏はまた、「落ち着いて欲しい。大切なことは、確認されていない情報を広めないことだ。なぜなら、そのような拡散は帰還プロセスを妨害するからだ」と呼びかけた。
さらに同氏は、「私は、記者の全ての質問に答える準備があるし、詳細を話す準備があるが、それは、ボフダンがウクライナ領に着いてからのことだ」と強調した。
これに先立ち、ウクライナ東部マリウポリからロシア領に連れ去られた17歳のウクライナ国民で孤児のボフダン・イェルモヒン氏が、動画にてゼレンシキー宇大統領に対して、ウクライナへの帰国支援を要請していた。
また7日、イェルモヒン氏の弁護士ボブロウシカ氏は、ウクルインフォルムの記者に対して、マリウポリからロシアに連れ去られたイェルモヒン氏が11月19日に18歳を迎えるところ、ロシア軍事委員会の召集令状を渡されたと伝えていた。
同氏によれば、イェルモヒン氏は、2022年7月以降、複数の手段でウクライナへの帰国を試みたけれど、うまくいかず、他方で、ロシア政権は同氏にロシア国籍証明書を発給したという。
2023年4月19日、ボブロウシカ氏は、米国議会の委員会の1つでスピーチを行い、イェルモヒン氏の問題を報告。
今年7月、ウクライナの記者たちが、ロシア軍が31人のウクライナ児童をロシアに連れ去り、「新しい家族」の「養子」にしたことを報告する動画「スピソク31」を公開。その31人の中には、ボフダン・イェルモヒン氏の名前も入っていた。
なお、国際刑事裁判所(ICC)は、2023年3月17日、プーチン露大統領とリヴォヴァ=ベロヴァ児童問題露大統領全権には、少なくとも2022年2月24日以降、ウクライナの占領地から、子どもをはじめ、住民の不法追放と不法移送という戦争犯罪の容疑があるとし、両名の逮捕状を発出している。