ロシアがエネルギー停戦に同意しない場合、ウクライナは反撃していく=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がワルシャワ安全保障フォーラムへのオンライン演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「プーチンは『トゥルース・ソーシャル』(編集注:トランプ氏が好んで利用しているソーシャルメディア)を読んでおらず、彼の『シャヘド』は別の指示に従っている。しかし、それらの投稿は数百万人々の生活に影響を与えているし、それは何よりもまずウクライナにおいて非常に重要だ」と発言した。
また同氏は、ロシアはウクライナのエネルギー・インフラを連日破壊しながら、ウクライナに対して再び冬(編集注:の寒さ)を利用しようと試みていると指摘した。
同時に同氏は、「だがそれはロシア自身にも当てはまる。ロシアの石油精製、つまり製油所だけの話ではない。プーチンは、製油所をまるで解決策であるかのように世界に厚かましく示そうとしている。ホルムズ海峡の危機と中東の戦争が引き起こした世界の石油供給の不足を、それで何とかできるかのように主張しているのだ」と発言した。
加えて同氏は、ロシアが「エネルギー停戦」に同意しない場合、ウクライナは反撃していくと述べた。同氏はその際、「昨日、米国大統領の投稿は真の関心と、エネルギー停戦が実際に機能するかもしれないという真の希望を呼び起こした」と述べ、ウクライナ自らが同様のエネルギー停戦を以前にも提案していたとし、ウクライナは即座にこの考えを支持したと説明した。
そして同氏は、「私たちはエネルギー停戦に同意した。米国側は、これが私たちにとって何を意味するかをとてもよく知っている。私たちには大量の石油備蓄や大きな輸出能力、数十もの製油所はない(編集注:ウクライナで実質稼働している製油所は1つ、対して、ロシアには数十ある)。私たちは大量の軽油燃料やその他の石油製品を輸入している」と述べた上で、ポーランドやノルウェーをはじめとする欧州のパートナーたちによる関連の供給につき謝意を伝えた。
その他同氏は、「私たちの主な議題は『電力』だ。ロシアは何年も前から、私たちの発電施設と電力網に対する攻撃を開始した。そしてロシア人は、この冬を含め、毎冬、その攻撃をさらに激化させようと試みている。私たちのところでは毎日停電が生じている」と語った。
同氏はそして、反撃としてウクライナはロシアの石油部門を攻撃しており、ガソリン不足と炎上する製油所はロシアにとって痛みを覚えさせるものだと指摘した。また同氏は、「しかし、これ(編集注:ウクライナによるロシア石油部門への攻撃での損失)はホルムズ海峡の危機により失われ得る規模ではない」と強調した。加えて同氏は、「もしロシアが、私たちによる石油精製と石油輸出への攻撃を止めることを望むなら、彼らは私たちのエネルギー・システムと重要インフラへの攻撃をやめ、私たちの人々を殺すのをやめなければならない」と述べ、世界各国の首脳たちとの協議の中で、関連する支援の言葉を聞いたと伝えた。
同氏はさらに、ウクライナには製油所が1つしかないと説明した上で、その工場はロシアの攻撃により随分前に深刻な被害を受けているとし、そのためウクライナにとっては石油製品の輸入は「新しい現実」だと発言した。
そして同氏は、「したがって、私たちの提案は正直で明確である。ロシアに同様の準備があるなら、私たちはエネルギー停戦を尊重する準備がある。彼らが同意すれば、私たちは同意する」と発言し、ウクライナは既に関連するシグナルを伝えていると補足した。
その他同氏は、「昨晩、ロシアの石油製油所は燃えなかったが、同時にロシアのジェット型無人機がウクライナのガス採掘施設と一般のガソリンスタンドを攻撃した」と指摘し、「したがって、米大統領が発表したエネルギー停戦に対するロシア側からの違反が既に生じている」と強調した。
さらに同氏は、12日もさらに多くのロシアの無人機がキーウを含むウクライナへの攻撃を続けていると述べ、「私たちはそれらの多くを撃墜した。そうしなければ、私たちのエネルギー・インフラへの被害はさらに大きくなっていただろう。現時点でトランプ氏へのプーチンの回答は、『ロシアの攻撃』だ」と指摘した。
そして同氏は、ウクライナは米国とロシアの間の協議の詳細や、米国が行う準備のある行動についての説明を待っていると述べた。同氏はその際、「もし米国が、本当にロシアにエネルギー停戦を尊重させるためにあらゆることを行うなら、このエネルギー停戦は機能し得るし、戦争終結に向けた大きな一歩となり得る」と指摘した。
そして同氏は、米国側に対し、米国時間の12日朝に彼らは自身のこの演説を見るであろうと述べ、「私たちは米国に感謝しており、エネルギー停戦の考えを支持する。しかし、ロシアもまたエネルギー停戦に同意することを示さなければならない。そして、もし米国にとって必要であるなら、私たちが信頼できる相手だと確信してもらうことを目的に、保証に署名する準備がある」と述べた。
その他同氏は、ウクライナも米国もこの状況を同様に見なし、優先課題を正しく設定することが重要だとし、「欧州の誰も混乱や戦争の源ではない。欧州の誰も平和を拒否しておらず、終わりのない戦争を行いたいとは思っていない」と述べた。同氏は、欧州人は米国との間でできるだけ温かい関係を望んでいるとし、「ロシアを除いて、欧州の全員がそれを望んでいる」と発言した。