ロシア軍に攻撃されたキーウの寺院は屋根の80%が損傷=副首相

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ロシア軍に攻撃されたキーウの寺院は屋根の80%が損傷=副首相
ウクライナのベレジュナ人道問題担当副首相兼文化相は16日、前日ロシア軍のキーウへの大規模航空攻撃の際に損傷したキーウ・ペチェルシク大修道院のウスペンシキー寺院は、その屋根の80%が損傷したと報告した。

ベレジュナ副首相兼文化相がテレビ番組出演時に発言した。

ベレジュナ氏は、「これ(編集注:前夜の攻撃)は、とりわけキーウ・ペチェルシク大修道院への攻撃であり、『シャヘド』がウスペンシキー寺院の祭壇部であるステファニウシキー小祭壇に着弾した。現在、ウスペンシキー寺院の屋根の80%が損傷している。これらが現在私たちが得ているデータである」と述べた。

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攻撃を受けたキーウ・ペチェルシク大修道院の被害 写真:マルヤンナ・コティク/ウクルインフォルム

同氏はまた、ロシアの無人機によるキーウ・ペチェルシク大修道院への狙いを定めた攻撃の結果、ウクライナ国立歴史博物館の宝物館、書物・印刷博物館、ウクライナ国立歴史図書館、国立文化指導幹部アカデミー、ウクライナ国立民族建築・生活博物館の収蔵庫も被害を受けたと伝えた。

その際同氏は、「窓とドアだけが損傷し、展示品自体は被害を受けなかった。死傷者はいない。現在は損害の評価と攻撃の影響の記録が進められている」と述べた。

そして同氏は、キーウ・ペチェルシク大修道院のほかに、ドウジェンコ映画スタジオもミサイル攻撃を受けたとし、10万着の衣装と、映画のために制作された300万点以上の衣装小道具が消失したと伝えた。

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ロシア軍の攻撃を受けたキーウ市内のドウジェンコ映画スタジオ 写真:ヴォロディーミル・タラソウ/ウクルインフォルム

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ロシア軍の攻撃を受けたキーウ市内のドウジェンコ映画スタジオ 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム

同氏はさらに、ロシアの攻撃の結果、文化芸術展示会場「ミステツキー・アルセナル」の屋根も損傷し、イベント会場「ウクライナ」の窓が割れ、壁面が損傷したと報告した。

同日、オスタペンコ国立保護地区「キーウ・ペチェルシク大修道院」総裁は、テレビ番組出演時に、ウスペンシキー寺院の被害総額は5億フリヴニャ(約18億円)を超えると発言した。

オスタペンコ氏は、「主な鎮火作業は完了した。火災による脅威はもうなく、現在は国家非常事態庁の職員によって危険な破片の片付け、損傷した構造物の解体、ウスペンシキー寺院の保存に向けた一時的な構造物の設置のための同寺院屋根の準備が進められている」と述べた。 

同氏はまた、保護区ではすでに損害の規模、保護区の今後の修復・再建の必要性について精査が進められているとし、「私たちはこれらのデータの準備を終えつつあるが、それが5億フリヴニャを超えていることは明らかだ。これは現時点での初期情報である。現在はさらに追加のデータが届いている」と伝えた。

加えて同氏はは、優先課題の1つは、火災時に高温の影響を受けた同寺院の円天井の状態の評価だとし、「それが寺院の内部に崩落する危険があったし、その場合はイコノスタシス(聖障)やその他の多くの物品に引火する可能性があった。(その場合)火災を止めることは非常に困難になっていたはずで、私たちはウスペンシキー寺院の内部にある膨大な芸術作品を失うところだった」と説明した。

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ロシア軍の攻撃で炎上したキーウ・ペチェルシク大修道院 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム

同氏は、「円天井は持ちこたえたが、火がすでに寺院の内部に入り込み始めていた箇所が2カ所あり、危険は非常に深刻だった」とし、救助隊員の活動のおかげで寺院の完全な破壊は回避されたと指摘した。

そして同氏は、保護区の職員、警察、キーウ・ペチェルシク大修道院の修道士の協力により、寺院に保管されていた全ての遺物を避難させることができたとし、「1つの物品も損傷せず、失われなかった。つまり、着弾から文字通り10分後には、すぐに避難が計画された」と伝えた。

同時に同氏は、適切な支援があった場合で、ウスペンシキー寺院の復旧には約2年かかるかもしれないと表明した。

これに先立ち、ロシア軍は、15日未明、キーウに対して大規模航空攻撃を行った。キーウ市内では死者が5名、負傷などの被害者が43名確認されている。


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