「ウクライナはもはや犠牲者ではなく戦士」=ゼレンシキー宇大統領、独立記念日のメッセージ
ゼレンシキー大統領が独立記念日に際した演説動画を公開した。
ゼレンシキー氏は、「今日は、ウクライナ独立記念日だ。35周年だ。戦争によってその趣が大きく変わった国家の祝日だ。全面戦争の1643日間。現在、私たち皆が実際に非常に、非常に苦しい状況にあるが、何らかの力、確かに目に見える力が、私たちの手を強く握りしめている。それは相互の輪の力、互いを支える力、隣にいる者への疑いがないことの力、全てのウクライナ人への信じる心だ。そして、私たちのこの輪を敵が断ち切らない限り、ウクライナが倒れることはない。そして自らの平和を勝ち取ろうとしており、勝ち取ることができるだろう」と発言した。
また同氏は、ウクライナは独立の期間、とりわけ全面戦争の歳月において変化したのだとし、そのことをパートナーたちも敵も認識すべきだと指摘した。
その際同氏は、「プーチンは過去にとらわれている。彼は今なお、沈黙し、受け入れ、耐え忍ぶ、古いウクライナを見ている。そのようなウクライナは、彼の『報告書ファイル』の中以外には、どこにも存在しない。私たちの国ははるか前に変わったのだ。(編集注:ウクライナは今や)観察者ではなくプレイヤーであり、犠牲者ではなく戦士なのだ」と強調した。
同氏は加えて、今日、ロシアが主導権を奪われたり、「単にドンバスを引き渡せば全てがすぐに終わる」と言って欧州や世界を騙したりすることは許されないと訴えた。
同氏はそして、「幻想はない。彼ら(編集注:ロシア)を信じてもいない。クレムリンのために50万人もの兵士を節約してやるつもりはない。ロシアは、まもなくドネツク州全体を完全に奪取すると言いながら、その期限をずっと延期している。今後も延期し続けるだろう。ウクライナは以前とは異なり、自らのものを明け渡すことはない」と強調した。
また同氏は、ウクライナ軍は現在欧州で最善の軍であり、戦争の中で大きな成果を上げていると指摘した。
同氏はその他、「ウクライナが存続できるよう、これら全ての年、これら全ての日、そして正に今この瞬間も戦い続けている私たちの全ての戦士たちに感謝する。あなた方は私たちの首都を防衛し、キーウ州、ハルキウ州、ヘルソン州を解放し、1週間前にはドニプロペトロウシク州全域が自由となった。あなた方は私たちのドンバスを明け渡さず、ウクライナを明け渡していない。あなた方は最高の防衛者たちだ。あなた方は欧州最高の軍だ」と伝えた。
同氏はさらに、ロシアは現在平和を望んでおらず、動員を準備しているため、現在私たちは軍を強化しなければならないと述べた。そして同氏は、パートナーたち、とりわけ米国や欧州に対し、侵略国との戦いにおいてウクライナ国民や防衛戦力を支えるよう呼びかけた。同氏はその際、「今日ウクライナを守っている全てのことについて、私たちは最初『不可能だ』と言われ、次に『非常に難しい』と言われ、その後『それほど迅速にはできない』と言われた。そして、その後、米国が決定を下したのだ。それはうまくいった。そして米国の力は絶対的だった。私たちは代わりに戦ってくれと頼んでいるのではない。プーチンが次の戦争を開始する前に、この戦争を止めるために、より早く止めるために必要な全てをウクライナに与えてほしい。そうさせないためには、共同で行動すべきだ。欧州は欧州らしくあるべきだ。結束し、野心的で、勇敢であるべきだ」と強調した。
同氏は演説の中で中国にも言及し、「中国はもはや沈黙を守るべきではない」と主張した。同氏はその際、「誰かが水兵服と舟形帽を身にまとい、一部の言葉を拙く発音しながら核攻撃について口にする時、中国は反応し、頭を冷やさせなければならない。中国は、経済的・技術的だけでなく、文明的にも世界のリーダーの1つとなるという野心を証明しなければならない。いかなる独裁者も古い弾頭で地球を脅かすべきではないと理解させるべきなのだ」と強調した。
同氏はさらに、ウクライナに関する全ての計画において、プーチンは最も重要な点を見誤ったとし、資源、倉庫、装備品を数えながら、最も重要なこととして、ウクライナの独立の最大の成果である「人」の存在を考慮に入れていなかったと指摘した。