ゼレンシキー宇大統領、今後の防空システム受領・開発予定につき説明
ゼレンシキー大統領が記者団とのやりとりの際に報告した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「たった今、マクロン仏大統領と約2時間話した。交渉の話から、(防空システム)『SAMP/T』に至るまで様々な問題を協議した。第1に、私たちはフランスから防空用の新しいレーダーを受け取ることを期待しており、秋にそれらを受領する予定だ。第2に、同じく秋に届くはずの1つの(防空)システムと、さらにもう1つのシステムの受領を期待している。後者は生産状況次第となる」と発言した。
同時に同氏は、防空システム「SAMP/T」に関する課題は、同システム用のミサイル「アスター30」の不足だと指摘した。
その際同氏は、「『アスター』は生産されてはいるものの数が少ない。私たちには真剣な契約があり、欧州の融資からその代金を支払うことができる。契約は存在する。9月に私たちは、追加の『アスター』の生産に関する関連契約に署名する予定だ。それは私たちにとって非常に重要だ。欧州の資金が届き次第、私たちはこれらのミサイルの代金を支払うことができる。将来的にはさらに増え、資金面だけでなくライセンスに関する合意によっても生産を拡大させていく」と述べた。
また同氏は、今年中にウクライナ国内での3種類の兵器の生産に向けて、フランスからライセンスを取得できることへの期待を表明した。
同氏はその他、防空システム「パトリオット」の受領について、ドイツのメルツ首相と2027~2028年にかけて600弾のミサイル「PAC2」を受領することで合意していると報告した。
同氏はその際、「PAC2も弾道ミサイルを撃墜するが、より多くのミサイルが必要だ。それとは別に、私たちは米国人とも交渉を進めている。米国人は2027年後半以降、生産を本格的に拡大させる。しかし残念ながら、それには時間がかかる。そのため、私たちは今必要な数量について彼らと話し続けている。実際のところ、彼らは必要な数量を保有している」と指摘した。
同氏はまた、新しい対弾道ミサイルシステム開発プロジェクト「フレイヤ」については、各国首脳が単に好意的な反応を示したり、作業を準備したりする段階から、開発の技術的な段階へと移行したと発言した。その際同氏は、具体的には、企業がこの方向で実際に作業を開始していると補足した。
そして同氏は、「私たちの対弾道ミサイル施策にはいくつかの方向がある。そのうちの1つが欧州の方向であり、それが私たちが欧州と共同で進めている『フレイヤ』だ。私たちはこのプログラムに非常に期待している。もう1つの方向性はレイセオン社であり、私たちは防空システム『パトリオット』用のウクライナ製ミサイルを製造する可能性について話している。彼らはこのアイデアに対して肯定的な態度を見せている。彼らはこれを行うことができる企業としてファイア・ポイント社を選定した。私は米国でレイセオン社代表者と会談した。私たちはこのプロジェクトを進めることで合意した。その後、彼らは詳細についてウクライナ側と最初の技術的会合をすでに実施した。今後は彼らからの回答を待つことになる。回答は数週間以内にあると考えている。時期についての回答と、実現できるか否かの理解が得られるだろう」と語った。
写真:大統領府