「ウクライナー」参加の写真家フゼンコ氏が戦死
ウクルインフォルム
ウクライナを様々な形で紹介するボランティア集団「ウクライナー」(Ukraїner)に参加する、写真家・メディアプロデューサーで、ウクライナ海兵隊第35独立旅団に入隊していたコスチャンティン・フゼンコ氏が戦死した。
「ウクライナー」の創設者の記者ボフダン・ロフヴィネンコ氏がフェイスブック・アカウントで報告した。
ロフヴィネンコ氏は、「コースチャ(編集注:フゼンコ氏のこと)とは、彼が写真家としてウクライナーに加わった2020年からの知り合いだった。一緒に撮影に出たのは2022〜2023年だ。南部や東部や北部へ一緒に行った。私たちの母なる国のあまり安全ではない土地で、コースチャはどこへ行くことも決して恐れなかった。そして、その頃彼は、自ら海兵隊に加わったのだ」と語った。
コスチャンティン・フゼンコ氏は、今年11月2日に死亡したという。
そしてロフヴィネンコ氏は、フゼンコ氏の生前の以下の言葉を紹介した。
「私にとって『ウクライナー』は、何よりもまず、大きな素晴らしいアイデアで集まったコミュニティだ。そこでは、一人一人ができる範囲で何かを貢献している。調査旅行に出て撮影している時、私は、自分はいるべき場所にいると感じる。それは仕事と呼ぶのも難しい。なぜなら、そこには、ただひたすら満足が生み出される、とても多くの正しい相互作用があるからだ。」
ウクライナー(Ukraїner)とは、ボランティアの人々が中心となって、これまであまり注目されていなかったウクライナの様々な地域や文化、人々を取材し、紹介するメディア。2016年にボフダン・ロフヴィネンコ氏が創設。日本語では、2023年に『美しきウクライナ 愛しき人々・うるわしの文化・大いなる自然』(日経ナショナル ジオグラフィック)を出版している。
写真:ボフダン・ロフヴィネンコ氏投稿