ロシア軍、ウクライナを再びミサイルと無人機で大規模攻撃　キーウで死者３名負傷者２０名

キーウ市内では、死者が４名、負傷者が２０名出たことが判明している。クリチコ・キーウ市長が伝えた。

クリチコ市長は、「首都では敵の攻撃で１名が死亡。医療関係者からの最新情報では、現時点で２０名が被害を受けており、内１６名が医療関係者により病院へ搬送された」と書き込んだ。またクリチコ氏は、その後死者が４名に増加したと報告し、また複数地点で捜索・救助作業が続いていると書き込んだ（編集注：その後の報道で死者数は３名に修正されている）。

キーウへの夜間攻撃の被害　写真：キリロ・チュボチン／ウクルインフォルム

また、クリメンコ宇内務相は、テレグラム・チャンネルにて、キーウでは救助隊員が３名死亡、９名負傷したと報告した。

クリメンコ氏は、「本日未明、ミサイルと無人機は、民間インフラと重要インフラを狙って攻撃した。全ての支援の挑戦に、緊急当局である国家非常事態庁と警察が出動。残念ながら、内務省の家族に再び犠牲者が出た」と書き込んだ。同氏はそして、敵の攻撃の被害を除去している際に、国家非常事態庁の救助隊員が３名死亡、９名が負傷したとし、彼らは人々を救うために攻撃の中で作業していたと伝えた。

また、キーウ市地下鉄は、フェイスブック・アカウントで、未明の攻撃で地下鉄のダルニツャ駅とリボベレジュナ駅の間の線路とケーブルが損傷したと報告した。現在、地下鉄の赤線は、アカデムミステチコ駅とアルセナリナ駅だけ運行しており、ドニプロ駅からリソヴァ駅の間は一時運休しているという。現在復旧には約１日かかるだろうと書かれている。

西部テルノーピリ州州都テルノーピリでは、ロシア軍のミサイル攻撃により１０名が負傷した。テルノーピリ州軍行政府がウクルインフォルムの記者に伝えた。

行政府は、「８時５０分の時点で１０名が負傷、その内５名は救助隊員だ」と伝えた。

また、ネホダ州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントで被害につき書き込んだ。

ネホダ長官は、テルノーピリ市は、巡航ミサイル「カリブル」と自爆型無人機「シャヘド」の複合攻撃を受けたとし、現在被害の除去作業が行われていると伝えた。

暫定情報では、市の産業インフラが破損したという。

また、ナパル・テルノーピリ市長は、今回の攻撃で産業施設、インフラ施設に着弾があり、市内一部が停電となっていると報告した。

西部ヴォリーニ州州都ルーツィクでは、ミサイルと無人機の大規模複合攻撃により集合住宅が一部破壊され、５名が負傷した。ルドニツィキー州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで伝えた。

ルドニツィキー氏は、「ルーツィクの集合住宅に着弾があり、建物は部分的に破壊された。また多くの建物の窓が爆風で割れた。現時点で５名の負傷者がでている。人々は避難し、すでに治療が施されている。幸いなことに死者は出ていない」と報告した。

写真：ポリシチューク・ルーツィク市長

西部リヴィウ州ドロホビチ地区では、産業施設が攻撃を受けた。コジツィキー州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した。

コジツィキー長官は、「本日未明、敵はリヴィウ州を攻撃型無人機と巡航ミサイルで攻撃した。暫定情報では、死傷者は出ていない。私たちの防空に感謝する」と書き込んだ。

また同氏は、州内では、ドロホビチ地区の産業施設が破損した他、リヴィウ郊外の複数の村で電力供給に問題が発生していると伝えた。

中部ポルタヴァ州クレメンチューク地区では、未明の攻撃で行政庁舎、倉庫などが破損し、３名が負傷した。コフト・州軍行政府長官代行がテレグラム・チャンネルで報告した。

コフト氏は、「今日の大規模攻撃により、クレメンチューク地区で、行政庁舎、複数企業の倉庫、コーヒー店が損傷した」と書き込んだ。

また、破片が民家に落下したことも確認されているという。

負傷者は３名で、１名が中度の負傷で病院に搬送され、３名は現場で治療を受けたという。

中部キーウ州では、ブチャ地区、ブロヴァリ地区、ボリスピリ地区で民家、付属建築物の窓や壁面の破損が確認されたという。カラシニク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した。

犠牲者情報は接到していないとのこと。

北部チェルニヒウ州州都チェルニヒウでは、ロシア軍の複合攻撃により４名が負傷した。チャウス州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した。

チャウス長官は、「本日未明、ロシア軍は、チェルニヒウに複合攻撃を行った。暫定で、無人機『ゲラニ２』、巡航ミサイルと弾道ミサイル『イスカンデルＭ』で攻撃。爆発は１４回あった」と伝えた。

住宅街が攻撃され、これにより集合住宅と民家が破損し、４名の住民が負傷したという。

また、１企業とインフラ施設が損傷したと報告されている。

追加（６月６日１０：１５）：チェルニヒウ州の被害情報を追記